サッカー選手のサポーター「Be supporters!」で何歳になっても生き生きと 「人生100年時代の物語大賞」授賞式を開催
サントリーウエルネス(東京)は12月11日、「人生100年時代の物語大賞」の授賞式を行った。高齢者施設の高齢者や認知症の人たちが、地元サッカークラブを応援し心身ともに元気になることを目的とした活動「Be Supporters!(ビーサポーターズ、Be サポ!)」の一環。 「Beサポ!」は、普段は支えられることの多い施設入所者たちが、地元サッカークラブの“サポーター”になることで“支える”存在になることを目指すプロジェクト。2020年12月から、サントリーウエルネスがJリーグや複数のクラブと協働して推進している。現在、全国約230施設・延べ約1万人が参加。参加する施設職員たちからは、応援を通じて入所たちの心身にプラスの影響が出ている様子が報告されているという。 「人生100年時代の物語大賞」の開催は2回目。全国の参加施設から応募があった入所者たちの生活や出来事を描く心揺さぶる物語から、事前に選出した大賞1つ、ファイナリスト4つの計5つを表彰した。 大賞の「広がるつながり賞」は、兵庫県・松本照子さん(83歳)を描いた施設職員の物語 「愛は生まれ故郷、鹿児島へ。~推し活で生まれた奇跡~」が受賞。“推し”の神戸のサッカー選手と交流を続け、選手が、自分の故郷でもある鹿児島に移籍後、鹿児島での試合に応援に駆け付け、選手とのリアルでの対面を果たした松本さんの生き生きとした表情、選手との心温まる交流、支える周りの人たちの様子が描かれている。 ファイナリストの4賞は、大阪府・浮名英子さん(83歳)を描いた「思いよ、届け」、神奈川県・稲生滿智子さん(101歳)を描いた「アフロ姿の101歳」、富山県・川原博昭さん(88歳)を描いた「明日も生きたい」 、富山県・石塚治和さん(90歳)を描いた「応援リーダーになった日」が受賞した。 第一部の授賞式では、プレゼンターのJリーグ特任理事で元プロサッカー選手 内田篤人さん、Jリーグ執行役員 辻井隆行さん、介護福祉士でモデルの上条百里奈さん、サントリーウエルネス代表取締役社長の沖中直人氏らが、受賞者たちにトロフィーと表彰状を授与した。 第二部は、精神科医 和田秀樹氏、社会心理学者 内田由紀子氏、サントリーウエルネス 生命科学研究所 研究員 森田賢氏らによる「人生100年時代を生きるヒント、“幸福寿命”ってなんだろう?」をテーマにパネルディスカッションが行われ、人生100年時代の幸せについて話し合われた。