あなたのFacebookアカウントが「乗っ取られた」ときの対処法
フェイスブックのアカウントをハッカーに乗っ取られることは、誰にでも起こりうる。ハッカーたちは、他人のログイン情報を入手すると、そのアカウントを乗っ取ってユーザーがログインできなくした後、ユーザーやその友人を騙したり、恐喝や詐欺を行うほか、共通のパスワードを設定しているサイトにアクセスして現金を盗んだりする。 そのような事態に備え、Facebookアカウントがハッキングされた場合の対処法を紹介しよう。 Facebookアカウントがハッキングされたことを示す兆候はいくつかあるが、最もわかりやすいのは、自分のアカウントにアクセスできなくなることだ。他の兆候としては、プロフィール写真や生年月日、居住地などの個人情報が改変されることが挙げられる。友人や家族から奇妙なメッセージが届いたり、金銭を要求されたといった連絡を受けてアカウントが乗っ取られたことに気づくケースも多い。 フェイスブックのログインアラートを有効にしていれば、不審なデバイスがアカウントにアクセスしようとしていることを知らせてくれ、問題がないか確認を求めてくる。 ■ハッキングされた場合の対処法 ハッキングされた場合でも、慌てる必要はない。問題を解決し、アカウントを取り戻すのは簡単だからだ。しかし、ハッカーによって引き起こされた問題の復旧には、少し手間取る可能性がある。ログイン情報が変更され、アカウントにアクセスできなくなった場合は、フェイスブックのヘルプページでその状況を報告し、助けを求めることができる。通常、問題は数日以内に解決される。 アカウントにアクセスできるのであれば、以下に紹介する手順を踏むことでハッカーを締め出すことができる。アカウントを取り戻したら、今後のためにセキュリティを強化し、友人や家族に対して詐欺行為に警戒するよう警告する必要がある。
フェイスブックのパスワードを変更したら、同じものを利用する他サービスのパスワードも変更する
アカウントにアクセスできる場合は、「設定とプライバシー」→「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」へと進む。「ログインの場所」からアカウントを選択すると許可していないデイバイスを確認、強制的にログアウトさせることができる。その場合、パスワードを変更して同じことが起こらないようにしておく。 フェイスブックのパスワードを変更したら、同じものやよく似たパスワードを別のサイトで使っていないかどうかチェックしてみるべきだ。ハッカーは、特定の個人のパスワードを入手すると、それを使って銀行や電子メールなど、その人が使っている可能性のある他のサイトもハッキングできないか試すことが多い。 すべてのパスワードを変更するのは手間のかかる作業だが、長い目で見ればダメージを軽減することにつながる。新しくパスワードを設定する際は、大文字、数字、記号などを用いてできるだけ強固なものにし、パスワードマネージャーなどで安全に保管するべきだ。 ■プライバシー設定の強化 フェイスブックのアカウントがハッキングされた場合、二度とこのようなことが起きないようプライバシー設定を強化し、セキュリティのベストプラクティスを遵守するようにしよう。 公開範囲を友達か、友達の友達だけに限定し、友人を厳選するべきだ。また、知らない人からの友達申請には気をつけよう。 ハッキングされたことを知られるのは恥ずかしいかもしれないが、あなたの連絡先には事実を知らせるべきだ。ハッカーは、あなたのアカウントを使ってあなたの友人や家族に連絡し、さらなる攻撃や詐欺を仕掛ける可能性があるからだ。 ハッカーは、あなたを装って連絡先から個人情報やパスワードを聞き出そうとするほか、不正なウェブサイトへのリンクを送りつけたり、緊急事態が発生したと現金を要求したりする。 ハッキングされた場合でも、アカウントを閉鎖し、新しくアカウントを作成する必要はない。問題が解決すれば、再びすべての投稿や写真、連絡先にアクセスできるようになる。
Emma Woollacott