【草津レイプ虚偽事件】デマに便乗して人を叩いて開き直るアクティビストから学ぶ、デマやフェイクに「騙されやすい人」の特徴
先週より、元グラビアアイドルで現在は「アクティビスト」として活動されている石川優実さんのSNSが話題になっています。 この記事の他の画像を見る 事の発端は、本連載でも何度か取り上げている「セカンドレイプの町」事件。群馬県草津町の女性町議が「町長にレイプされた」と訴え、それを真に受けた界隈が、草津町長や議会を盛大にバッシング、観光のボイコット運動まで始めてしまったんですが……実はその訴え自体がウソだったという(草津 冤罪」で検索)。 驚いたことに、当時バッシングに加担したほとんどの人たちは、未だ謝罪していません。そして先週「あなたもボイコット運動の謝罪をしていない」とSNSで指摘された石川さんが、あろうことか、 「(女性町議の)虚偽の申告で(私が)騙されたのだから、どちらかと言えば(私も)被害者では?」 と反論してしまったんですね。なぜ火に油を…… ちなみに石川さんと言えば「KuToo」運動(日本の職場が女性にヒールやパンプス着用を義務づけているのはおかしい、という社会運動)の発起人としても有名です。
被害者になれる条件とは
草津温泉に対しバッシングやボイコットを展開した側が「私も被害者」というロジックを成立させるには、幾つかの条件が必要になります。まず一方の当事者の言い分「だけ」を鵜のみにしていないか、という点。 何しろあの事件は客観的な証拠が存在しない、当事者以外は判断できない事案でしたから、双方の言い分にバランスよく耳を傾ける必要があります。これは最低限の情報リテラシーです。 そのうえで、確証もないまま憶測に基づいて情報発信していないか、これも重要です。たとえ女性町議のウソにより「ワタシは騙された!」になったとしても、 「証拠はないけどジャッジして、情報発信してくれ」 なんて誰も頼んでいませんから……確証がないまま、ご自身のアタマで判断され、草津をボイコットしようという情報発信をした以上、当然ですがその発信には責任が伴います。 残念ながら草津バッシングに関わった方々の多くは、片方の言い分だけを鵜のみにし、証拠もないまま草津町サイドを批判していました。それで「私は騙された、被害者だ」というロジックを成立させるのは難しいでしょう。 件の女性市議が当時インタビューに答えている動画(探せば見つかります)を観れば「あれ……この方はもしや……」とその様子から気付けると思うんですが、最初からもう「男が悪い、女は被害者」と決めつけてしまうと、そういった判断が出来なくなってしまうのです。