フォルクスワーゲンの新型キャンピングカー「VW カリフォルニア」登場!新世代ブリは新たな時代を迎える
VWカリフォルニア オーシャン: 運転席側の日よけは理にかなっているが、慣れが必要
まず目を引くのは、おそらく最も明白な革新である運転席側の2枚目のスライドドアだろう。ファミリー向けのマルチバン、キャラベル、エステートカーには以前からオプションとして用意されていたが、キャンピングカーバン・バージョンでは、車外からキッチンブロックに出入りできるようにするため、2枚目のスライドドアが採用された。バンの中にもぐることなく、素早く簡単にクールボックスから飲み物を取り出せるようになった。
ただし、キッチンユニットが短くなったため、ガスコンロは1つしか常設されていない。しかし、キッチンブロックに折りたたみ式のテーブルを設置することで、追加のコンロを置くスペースが確保され、立ったまますべてのキッチン作業ができるようになった。また、後部には屋外シャワーも新設された。このシステムは他のパネルバンやMPVですでに定着しているが、「カリフォルニア」にもシャワーが装備された。
Thule製のオーニング(日除けテント)が新型キャリイの運転席側に設置されているのだ。少なくともVWはそう提案している。オプションで助手席側にも取り付けることができる。新しい取り付けシステムのおかげで、オーニングの取り付けと取り外しは簡単な手順で行えるようになり、時間のかかるネジ止めも不要になった。
リアベンチシートの代わりにキャプテンシート
車内を見ると、もうひとつの新機能があることがわかる。リアベンチシートの代わりに、2つの独立したキャプテンシートが用意されているのだ。これは、特に重量な点で、また、簡単に取り外しができるように作られているのが特徴だ。試行錯誤を重ねたレールシステムのおかげで、シートは個別に移動でき、必要であれば簡単な手順で折り畳むことができる。トランクからマットレスを載せれば、幅約1.10mのベッドが完成する。
しかし、「カリフォルニア」の古典的なボディの特徴もいくつか残っている。例えば、椅子はテールゲートの中にエレガントに隠すことができる。テーブルは車内でも車外でも使える。大きな吊り戸棚を含む食器棚システムも、基本的におなじみで、試行錯誤が繰り返されている。フロントシートは従来通り回転し、高さ調節も可能になった。 ポップアップルーフは、電動油圧式でボタンひとつで昇降するようになった。これは「オーシャン」の標準パッケージにも含まれており、「コースト」と「ビーチ」ではオプションとして用意されている。テント生地は、従来の赤に代わり、ダークブルーと新色のタフィーブラウンが用意されている。ただし、スリーピングエリアの寸法に関しては、小さい。ベッドの上部の幅も1.10メートルしかない。クラシックモーターホームのスマートなオンボードコントロールも新しくなった。「カリフォルニア」コンセプトモデルでは、コントロールパネルはまだキッチンブロックの中にあったが、助手席側のCピラーに設置されている。