カスタムカーを愉しむ大人の社交場、「サークルパーティ2024」が6回目の開催
各地でカーショーやカーミーティングが実施されているが、展示シチュエーションや会場の雰囲気に徹底してこだわったカーショーとして人気なのが群馬県の「Circle Party」(サークルパーティ)だ。2024年10月に第6回が実施された「サークルパーティ 2024」の会場に取材に訪れた。 【画像全29枚】 ◆本物を知るからこそ、カーガイ達が輝ける場所を提供する サークルパーティ2024はオールジャンルのカーショーとしてすでに7年目(開催は今回で6回目)を迎えカスタム好きの間で認知度も高まっているイベントだ。その理由のひとつが、会場である群馬県渋川総合公園 自由広場の芝生スペースにある。なかなかカーショーで芝生スペースを使ってエントリー車両の展示を行うことは無いが、同イベントは天然芝の上での車両展示にこだわってこれまでも運営を続けてきている。 そんなイベント運営を行っている経緯を主催者である古橋さんにうかがった。古橋さんはカスタム系のユーザーなら誰もが知る、アメ鍛ブランドのニュートレイルを扱う人物(同時にアメリカテイストのフライドチキン専門店「THE CHICKENS」のオーナーでもある)。そんな古橋さんにサークルパーティ開催の思いについて語ってもらった。 「以前アメリカに住んでいたことがあって、その時に現地でたくさんカーショーに参加していました。私の中でアメリカのカーショーのイメージは、芝生の上にかっこいいクルマを並べているスタイルなんです。クルマ好きが集まってキャンプしたりバーベキューをしたり、またファミリーも一緒に来て楽しむ。そんなアットホームで楽しい雰囲気なのが自分の中に染みこんでいたんです。それを日本でも再現したくてサークルパーティを企画しました」 今年の開催では残念ながら雨天だったこともあり、芝生スペースは使うことができず一般駐車スペースでの開催となった。来年以降もこのスタンスは続けることから、サークルパーティでしか味わえない芝生スペースのカーショーの雰囲気を楽しみたいというユーザーは次回以降を期待して欲しいところだ。 ◆単なるカーミートとは違う、品の良いクオリティカーショーである意味 さらにサークルパーティにはもうひとつの特徴がある。それが事前審査制である点だ。ここにも古橋さんならではのこだわりがあり、その思いについても語ってもらった。 「単なるカーミーティングにはしたくなかったんです。良いクルマだけが集まる、クオリティカーショーにしたかったんです。そのためには事前審査が必要だと思いました。見学に訪れる来場者もかっこいいクルマが集まるイベントだと見応えもあるでしょ。これからも質の高いカーショーの文化を守っていきたいと思っているんです」 事前審査で選ばれるのは約140台。審査の基準はズバリ、古橋さんが良いクルマだと感じるのが一番のポイント。わかりやすい基準としては仕上がりがきれいであること、車高にこだわっていること(上げ下げ問わず)、そしてホイールはかっこいいものを履きこなしていること。そんなクルマ好きにはベーシックな基準をパスしたクルマが集まる。 「ホイールはもちろんニュートレイル以外でもOKです。純正や他車流用は除外しますが、リバレル以上であれば審査の対象になります。クルマの新旧も特にシバリはありません、比較的新しいクルマもエントリーが多いと思いますよ」 ◆欧州車に国産車&新旧何でもあり、独特のゆるっとした空間が心地よい 会場を歩くと新旧の欧州車を中心に、国産車も数多くエントリー。古橋さんが言うとおり、いずれのクルマも美しく仕上げられており、この日のために磨き上げピカピカの状態でエントリーしてきているのがわかる。 また会場内の雰囲気もぴりぴりしたところが無いゆったりムードなのも独特。“品の良い”エントラント&ギャラリーも同イベントの特徴であり、来場者同士の交流も盛んで、和気藹々としたムードも古橋さんがアメリカで体験してきたカーショーをそのまま群馬県で再現することになっているようだ。 「毎年クルマのクオリティは上がっていますが、近年の傾向としてはエアサス車が増えていますね。足まわりへのこだわりがますます高まっています。またオーディオも含めて内外装をトータルで仕上げてくるクルマも増えている傾向ですね」 クオリティの高いカスタムカーが集まり、素晴らしい環境で心地良いカーショーが繰り広げられるサークルパーティ。今後も高品質なカーショーの文化を守り続けていくイベントになるだろう。
レスポンス 土田康弘