箱根駅伝 東洋大が総合9位で20年連続のシード権 アンカー・薄根大河は終盤の激戦を乗り越えて涙
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=109.6キロ)10位以内に与えられるシード権争いは終盤まで4校が争い、東京国際大が8位、東洋大が9位、帝京大が10位。順大が7秒差に泣き、11位で獲得を逃した。 東洋大が9位で20年連続のシード権を獲得。12位でたすきを受けた8区の網本佳悟(3年)が区間2位の快走で順位を2つ上げ、「個人の順位よりシード圏内にたすきを持っていこうと思った。(9、10区は)ハラハラ、ドキドキ見ていました」とうなずいた。 8位集団で東京国際大、帝京大、順大と終盤まで接戦となり、9位でゴールした10区の薄根大河(2年)は涙。迎え入れた酒井俊幸監督(48)は「安堵(あんど)感と恐怖心と、いろんな涙。伝統をつなぐプレッシャーもあったと思う」と、継続中では最長の連続シード権獲得を達成した選手たちをたたえた。 直前に負傷者が相次ぎ、往路は1区の石田洸介(4年)、2区の梅崎蓮主将(4年)が当日のエントリー変更で外れた。2区終了時点で19位に沈んだが、何とか盛り返した。網本は「来季は出雲からしっかり戦えるチームを作りたい」と巻き返しを誓った。(山下幸志朗)