イケメンF1マシン勢揃い! 決勝出走僅か1回のマシンですら格好良かった……まさに黄金時代。1992年のF1マシン
■ヴェンチュリLC92
ヴェンチュリ・ラルースが1992年に投入したマシンがLC92。ベルトラン・ガショーのチームメイトとして、片山右京がF1デビューした。 片山曰く、このLC92はハード面も良いモノが揃っていたし、エンジンもパワーがあったという。ただランボルギーニV12は重く、重量配分もベストではなかった。剛性も不足していたという。 それでも、ガショーがモナコGPで6位入賞。片山は入賞こそ叶わなかったが、カナダGPではヴェンドリンガーのマーチを追って5位を走行したり(結局シフトミスでエンジンを壊してしまいリタイア)、日本GPではフェラーリのニコラ・ラリーニをオーバーテイクするなど、輝くシーンも見せた。 なおカナダGPでリタイアしたあと、片山がチームに合掌するように謝っているシーンを覚えている方もいるだろう。これは片山曰く「片手で謝ろうとしたんだけど、手が上がらなくて、片手で支えて謝ったため、合掌のようになってしまった」という。
■ブラバムBT60B
かつての名門ブラバムにも、終焉の時が訪れてしまった。 ブラバムは前年限りでヤマハとのパートナーシップを解消し、ジャッドV10を搭載。ただ資金不足は明らかであり、マシンはアップデート版のBT60Bとなった。 エリック・ヴァン・デ・ポールのチームメイトには、久々の女性F1ドライバーとなったジョバンナ・アマティを起用して注目を集めたが、3戦連続で予選落ち。すぐにシートを失うことになった。 アマティの後任となったのは、後のワールドチャンピオンであるデイモン・ヒル。しかしそのヒルをもってしても、なかなか予選を通過することができず、決勝を走ったのはイギリスGPとハンガリーGPのみだった。 このハンガリーGPでブラバムはF1撤退。その輝かしい歴史に終止符が打たれた。 なおデイモン・ヒルがドライブしていたことで、デーモン小暮のバンド”聖飢魔II”がスポンサードをしたことでもお馴染みだ。