「ちょうどよすぎるクルマ」質感と充実装備が全然違う“エアーとクロスターの二刀流”ホンダの新フリードを自動車ジャーナリストが徹底解説『小沢コージの遊べるクルマ』
なめらかパワフルで燃費もグー! ついにe:HEVと進化型ホンダセンシングを搭載
今回嬉しいのは、1.5Lハイブリッドが従来の7速DCT+1モーター式から、ホンダ流2モーターシリーズハイブリッドのe:HEVに全面進化したこと。結果全長は約5cm伸びているが106PSの1.5L直4エンジンをほぼ発電専用に使い、加速はフィット譲りの123PS&253Nmの強力モーターで遂行。これが競合よりなめらかかつ静かなだけでなくモード燃費も25km/L台を達成。トヨタ シエンタの28km /Lには微妙に負けるが充分。 先進安全装備のホンダセンシングも9項目追加の新世代型に全面進化。乗り心地&しっかり感もすごい。
シンプルおしゃれなエアーと初3ナンバー・クロスターの新二刀流 !
新フリードは、e:HEVを搭載するために全長が従来モデルよりも4.5cm伸びて4.31mとなった。 そのほか標準ボディがよりシンプルで前後バンパーがエグられていない「エアー」へ進化。 ワイルドSUV風の「クロスター」はアルミ調グリルや無塗装バンパー、左右合わせて2㎝強広がった樹脂ワイドフェンダーを装着。特にクロスターはフリード初の3ナンバーボディに突入。 同じくアルミ調のリアデコレーションパネルも合わせ、より道具感を強調した。一方、取り回しに関わる最小回転半径はタイヤサイズが変わらないこともあり5. 2ⅿをキープ !
両側電スラ&電パ&デジタルメーター標準で上級グレードはクラス初のリアクーラーまで!
新フリードはマテリアルの質感や走り味の向上だけじゃない。 装備の充実っぷりもハンパなく250万円台のベーシックグレードから両側電動スライドドア、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド、フルLEDヘッドライト、7インチデジタルメーター、機能強化ホンダセンシングを標準装備。 加えて上級エアーEXグレード以上はクラス初のリアクーラーに先進安全のブラインドスポット、革調コンビシート、本革巻きステアリングも標準で装備。 この充実っぷりは競合超えだ !
■ホンダ「フリード クロスター」スペック トヨタ シエンタと人気を二分する電動スライドドア付きコンパクトミニバン。全長が4.31ⅿに拡大し、シンプルなエアーと初3ナンバーのSUV風クロスターの二刀流ボディに。1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッド(e:HEV)が選べて、クラス初のリアクーラーまで装着可。 ホンダ フリード クロスター ¥2,812,700~ ●全長×全幅×全高=4,310×1,720×1,755mm ●車両重量=1,480㎏ ●エンジンタイプ=水冷直列4気筒 ●総排気量=1.496L ●エンジン最高出力=78kW(106PS)/6,000-6,400rpm ●エンジン最大トルク=127N・m(13.0kgf・ⅿ)/4,500-5,000rpm ●モーター最高出力=90kW(123PS)/3,500-8,000rpm ●モーター最大トルク=253N・m(25.8kgf・ⅿ)/0-3,000rpm ●トランスミッション=電気式無段変速機 ●使用燃料=無鉛レギュラーガソリン ●燃料消費率(国土交通省審査値)WLTCモード=25.5km/L ※数値はFREED e:HEV CROSSTAR FF 5名
文/小沢コージ 愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。
MonoMaxWeb編集部
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