債券先物は上昇、米金利低下の流れ継ぐ-財政タカ派の米財務長官人事
(ブルームバーグ): 25日の債券相場は先物が上昇。米国の長期金利が低下し、先物が夜間取引で買われた流れを引き継いでいる。次の米財務長官に財政タカ派のベッセント氏が指名されたことや、ウクライナとロシアの対立激化による米国債の先高観が相場全体の下支え要因となりやすい。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、海外金利低下の流れを受けて底堅い推移を予想。ただ、日本銀行の追加利上げ観測がくすぶる中で、「相場の上値は重い」と述べた。米国の財務長官人事については財政タカ派的な人選ではあるものの、目先はインフレ圧力と財政支出拡大に対する懸念も残りやすいと話した。
米国債先物は時間外取引で買われ、米10年国債利回りは前週末比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.34%付近に低下する場面がある。
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Daisuke Sakai