29歳・保健師が肩・ヒップ・太もものアウトラインで魅せた 「コンテスト出場を保健指導に生かしたい」
“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト『サマー・スタイル・アワード埼玉予選』が10月5日(土)、埼玉・久喜総合文化会館で開催された。柳澤あゆみ(やなぎさわ・あゆみ/29)さんは、サマスタの華やかなステージに魅了され筋トレをスタート。今大会では優雅でセクシーな美しい身体を競うビキニモデル(※)のショート部門(161cm未満)に出場した。 ※肩・ヒップ・太ももに関してはしっかりとしたアウトラインが見えることが好ましいビキニカテゴリー。 【写真】柳澤あゆみさんが見せた肩・ヒップ・太もものアウトライン
筋トレを開始した柳澤さんは週4~5日のトレーニングを欠かさず食事管理にも気を配り、しっかりと食べながら痩せることを意識したという。それもそのはず、柳澤さんの職業は保健師。保健師とは、従業員の健康を支えるための健康管理や指導、病気の予防や啓蒙活動を行う仕事。看護師免許と保健師免許という2つの国家資格を取得して初めて携われる職業で、健康のプロフェッショナルとも言える。 「自分の身体をより健康的で美しく仕上げることで評価されるサマスタに出場したことがきっかけで、もっと多くの人の健康を近くで支えたいと思い、大学病院の看護師から企業の保健師に転職しました。大学時代に2つの資格を取っていたので、経験や知識がしっかりと生かせる理想の職業に出会えたと思っています」 治療が必要と診断されながらも、通院を拒んでしまう人がいると、将来的に大きな損失になりかねないので、会社を守るという大きな使命も担っている大切な仕事。自身が運動を始めたことで、保健師としての指導の幅も増え、しっかりと指導を受けてくれる人も増えたと話す。 「最近は健康意識の高い方も増えてきているので、フィットネスの重要性は理解されつつあると思います。私がコンテストに出ていると知ると、食いつくように話を聞いてくださる方もいます。興味を持ってもらうことこそが保健指導のスタートだと思っているので、コンテストに出ることで仕事もやりやすくなりましたし、とてもやりがいを感じています」 コンテスト出場に向けた減量は、しっかりお米を食べてトレーニングする健康的な方法。ビキニモデルは、過度なダイエットが禁止されているので、保健指導をする柳澤さんにとっては最適なカテゴリー。 「競技と健康管理はつながりがありつつも、コンテストで上位入賞を目指すためには、厳密なカロリー計算やPFCバランスの調整など違いがあります。保健指導を必要としている人は十人十色なので、コンテスト出場の経験が少しでも生きて、一人でも多くの人の健康に寄り添えることができたらうれしいと思います」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
文:林健太 撮影:中原義史