色を味方に洗練の装いを。人気スタイリストが指南する「カラーパンツ」の着こなし方
きれいめスタイルに仕上がるフェミニンなとろみワイド
カラーパンツの中でも大人の女性に人気が高い、落ち感のある素材のワイドパンツ。動いたときに風が通り抜けるような、ひらりと舞う裾にエレガントな余韻が漂います。 右のプリントパンツは、ロングスカートのようなたっぷりワイド。例えばブラウンのショート丈トップスで色をまとめ、足元はローヒールを合わせると美しいバランスに。真ん中は、チノパン感覚ではけるベージュ。全身の印象がぼやけないよう、トップスは黒など強めの色で目線を上にあげるといいですね。左は、艶やかなシルクサテン素材。うっとりするような滑らかな肌触りのパンツには、あえてジャケットやレザーのライダースといった硬めの素材を合わせて、素材でコントラストをつけると洒落て見えます。
大人のパンツスタイルは、「甘辛ミックス」が鍵
優しいたまご色のフェミニンなリネン混パンツに、ボーイッシュなGジャンを合わせた甘辛ミックスコーディネート。トレンドのGジャンは、きれいめなパンツを合わせると大人のカジュアルに仕上がります。ワイドパンツの場合、全体が大きく見えないよう、トップスはコンパクトにするのが鉄則。Gジャンの場合は、下のボタン2つを留めるとすっきり見えます。アクセサリーは大ぶりのものを合わせて、目線を上げる工夫を。
私自身、普段はグレーやネイビー、ベージュといったベーシックカラーの服を着ることがほとんどですが、たまに赤やターコイズブルーのパンツをはくと、気持ちがパッと華やいで、「今日も頑張ろう!」という気持ちになります。春先は気温の差が激しく、体調が優れなかったり、気分が沈むことも多い季節。カラーパンツの力を借りて、「自分で自分の機嫌をとる」のも、大人ならではの知恵だと思います。 (問) ストラスブルゴ カスタマーセンター フリーダイヤル 0120-383-563 ミカコ ナカムラ 南青山サロン 電話 03-6427-2435 サン・フレール 電話 03-3265-0251 コロネット 電話 03-5216-6515 アオイ 電話 03-3239-0341
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。「迷い世代の服選び」 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子