賢い社長の節税術…売上が増えても「利益は年800万円以下」に抑える納得の理由【税理士・公認会計士が解説】
利益を予測することが重要
黒「今回紹介している方法を活用すれば、利益を抑えながら節税や事業の発展に繋げられますが、実践の前に本当に利益が800万円を超えるのかを予測しておくことが重要です」 ――どういうことですか? 黒「基本的に会社の利益は年度の最終日である決算日に計算されます。つまり、その年度の実際の利益を把握してから経費で調整するのは不可能なのです」 ――確かに、実際の利益が算出される頃にはもう何も対策できませんね。 黒「そのため、決算日を迎える前にある程度会社の利益を予想し、800万円を超えるようなら事前に経費を増やして対策をする必要があります。そのためにも、利益を月毎に把握しておくなど、会社の利益をこまめにチェックしておくことが重要です」 ――「決算で分かるからいいや」と毎月の数字を把握していないと、適切な対策ができないということですね。 黒瀧 泰介 税理士法人グランサーズ共同代表/公認会計士・税理士
黒瀧 泰介
【関連記事】
- 調査官の思うツボ…税務調査「トイレを貸してください」の真意
- 社用車がフェラーリ…税務調査官「社長の趣味ですよね?」→最終的に〈経費計上〉が認められた驚きの理由【税理士の助言】
- じいちゃん、なんとかして!…年金27万円“安泰の老後”を手に入れた80代・元公務員夫婦、愛する孫への「大学入学祝い」を後悔したワケ【税理士の助言】
- “キャバクラ代”も経費でおとせる!?…個人事業主・経営者が「飲食代」を「経費計上」する方法【税理士・公認会計士が解説】
- 世帯年収1,200万円の40代夫婦、埼玉に念願の「庭付き戸建て」を購入→“理想の生活”を満喫していたが…1年後に家族の幸せを奪った、税務署からの〈1通の封書〉【税理士の助言】