ミランダ・ジュライの東京初個展。「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」展がプラダ 青山店で開催
プラダ財団の企画による展覧会「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」が、プラダ 青山店で開催される。会期は5月9日~8月26日。 本展はミランダ・ジュライの東京初個展。10月14日までミラノのプラダ財団Osservatorioで開催中の美術館初個展「Miranda July: New Society」との同時開催だ。 ミランダ・ジュライは映画監督、アーティスト、作家。カリフォルニア州バークレーで育ち、現在はロサンゼルス在住。『ザ・フューチャー』『君とボクの虹色の世界』の脚本、監督、主演を務めた。直近の映画作品は『さよなら、私のロンリー(Kajillionaire)』(2020年)。美術作品も手がけており、2002と04年のホイットニー・バイエニアル、08年の横浜トリエンナーレ、09年のヴェネチア・ビエンナーレにも参加している。 ミア・ロックスがキュレーションする本展では、ジュライの最新作であるマルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》を展示。同作は、インスタグラムを通じた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションをもとにした作品だ。 同作の参加者は、ジュライからの 一連のプロンプトに対するリアクション動画を送信し、それをジュライがSNSコンテンツ向けに開発された無料編集アプリの切り取りツールを使って自分のスタジオに取り込むことで完成した。ジュライと参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索するシュールなパフォーマンスのシリーズだという。 ジュライは同作について、 「《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》では、愛でられることで元気になるという、インスタグラムが叶えてくれることのひとつと私が考えていることを人の力で達成しようとしています」とのコメントを寄せている。 なお7月17日には、ミランダ・ジュライと キュレーターのミア・ロックスの対談がプラダ 青山店で行われる予定だ。