「本当に悔しい」3回戦では勿体ないハイレベルな攻防に敗れた“プレミア王者”大津、清水入団内定の10番は嗚咽 「全国制覇して山城先生と平岡先生を喜ばせたいと…」と話すと言葉に詰まり――【選手権】
「流経さんは選手層が厚かった」
[高校選手権・3回戦]流経大柏(千葉)2-1大津(熊本)/1月2日/フクダ電子アリーナ 【動画】ハイレベルな一戦を制した流経大柏の決勝弾 1月2日に行われた第103回全国高校サッカー選手権の3回戦で、プレミアリーグのファイナルを制した大津が、同じくプレミア勢の流経大柏と対戦。3回戦で当たるのは勿体ないようなハイレベルな攻防に敗れ、初優勝の夢が潰えた。 前半36分にロングボールからの裏抜けで先制された大津は、後半14分にセットプレーから主将の五嶋夏生がネットを揺らし、同点に追いつく。しかし、同28分に柏谷悠に決勝点を許し、決勝で顔を合わせてもおかしくないような強豪対決に競り負けた。 試合終了のホイッスルが鳴ると、10番を背負うMF嶋本悠大はピッチに倒れ込んで涙し、しばらく起き上がれず。五嶋に抱きかかえらながら、列に並んだ。 最後のミーティングが終わり、ロッカールームから出た後も目は真っ赤。「負けてみると、いろいろな数年間の思い出が蘇ってくるというか...みんなには感謝しかない」と涙ながらに言葉を絞り出した。 思い浮かぶのは、「インターハイで(初戦で)負けて、苦しい時期があって、そこでみんなで練習の雰囲気変えて意識を高めた時」だという。 相手の印象については、「流経さんは選手層が厚くて、途中で代わってくる選手も本当にスタートで出てもおかしくないような選手ばかりなので、そういう部分ではやっぱりさすがだなと」と語った。 そして、「全国制覇し、(監督の)山城(朋大)先生と(テクニカルアドバイザーの)平岡(和徳)先生を喜ばせたいと言うのは...」と話したところで言葉を詰まり、嗚咽を漏らしながら、「選手たちの夢だったので、喜ばせられなかったのが本当に悔しいです」と言葉を続けた。 次は、Jの舞台が待っている。 「こうやって悔しい結果に終わったんで、プロに行って、自分が試合に出ているのをみんなに見せて、自分はこうやって頑張ってるんだよというのが伝えられたらなと思います」 悔しさを胸に、華麗なパスで魅了した大津の司令塔がプロに道へ進む。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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