11月に沈没の海自掃海艇付近で人骨発見 行方不明の3等海曹か
福岡県宗像市沖で11月、海上自衛隊下関基地隊所属の掃海艇「うくしま」で火災が起きて沈没した事故で、福岡海上保安部は26日、沈没現場付近で人骨の一部を発見したと発表した。行方不明となっている古賀辰徳3等海曹(33)の可能性があるとみて、身元の確認を進めている。 【写真まとめ】火災で煙を上げる掃海艇「うくしま」 火災は11月10日朝に発生。同11日朝に沈没し、船底を上にした状態で水深約40メートルの海底で見つかった。古賀3曹は出火元とされるエンジンルームにいたとみられるが、直後の船内の捜索では見つからなかった。 海保や海自によると、海底に散らばった部品などが事故調査で必要になる可能性があるため、サルベージ会社が船体の引き揚げ前に12月17日から付近を捜索。同25日午後に船体近くで人骨のようなものを見つけ、海保が同26日に検視した結果、人骨と判明したという。今後は気象条件などが整い次第、船体を引き揚げる方針。【長岡健太郎】