全日本関東選考会は東海大がトップ通過 立教大が初の伊勢路の切符を掴む 明治大は16秒届かず次点で泣く
■新体制の立教大が初の伊勢路の切符を掴む
今回、最大のサプライズを起こしたのは立教大学です。 昨年度の箱根駅伝予選会を前に前監督が解任となり、学生主体のチーム運営が続いていましたが、駒澤大学のコーチだった高林祐介氏が今年4月に新監督に就任。新体制がスタートし、約2カ月でこの選考会を迎えました。 「(選考会は)タフな条件になるので、しっかり走りきれるように、この2カ月間はスタミナ、地力を付けるように、やれることを準備してきました」 高林監督は、指導者としてはもちろん、選手時代にも、この選考会に出場したことはありません。過去の大会を見返した上で戦略を練り、選手の配置や設定タイムを決めたといいます。 2組目には、鈴木愛音選手と山下翔吾選手の1年生コンビを起用。それぞれ15着、19着と踏ん張り、通過圏内をキープすると、3組目では、駅伝でも主軸を担う林虎大朗選手(4年)と國安広人選手(3年)が2着、3着と快走し、一時は3番手まで浮上しました。最終組では順位を落としたものの、最後まで粘り切って総合5位に入り、初の本大会出場を決めました。 「(エントリーメンバーの)13人はしっかりまとまって練習ができていたので、誰を使っても同じぐらいでは走れる準備ができていました。自信を持って臨むことができました」と高林監督。その言葉通り、手堅いレース運びを見せました。 昨年はこの選考会で次点の8位で涙をのみましたが、大学創立150周年の記念の年に快挙を成し遂げました。 「チームとしてどれだけ一つになれるか、夏合宿が鍵になってくる。課題はやっぱりまだありますので」 駅伝シーズン向けて、一夏を越えてどのようなチームに仕上がってくるのか、高林監督の手腕にも注目です。 ▽大会結果(※記録は総合タイム) 1位 東海大 3時間55分28秒21 2位 東洋大 3時間55分37秒45 3位 早稲田大 3時間55分50秒18 4位 日本体育大 3時間55分55秒62 5位 立教大 3時間56分19秒26 6位 帝京大 3時間56分45秒83 7位 神奈川大 3時間57分33秒67 8位 明治大 3時間57分49秒31 9位 日本大 3時間58分33秒67 10位 山梨学院大 3時間59分04秒04