BMW iX5 次期型プロトタイプ　スパイショット

次期型のBMW iX5を初めてスクープに成功した。プロトタイプにはカモフラージュが施されていたものの、これまでのような大型キドニーグリルは装備されていないことは確認できる。BMWは近い将来「3シリーズ」と「X3ヴィジョン・ノイエ・クラッセ」の生産バージョンを発表するが、それら兄貴分となる「iX5」の次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。 【画像ギャラリー】BMW iX5 次期型プロトタイプ スパイショット このたび撮影された開発車両は次世代iX3に似ているが、ボディが明らかに大きいことがわかる。そのプロポーションとキャビンは現行型X5を彷彿させ、デザイナーが一定の継続性を維持したいと考えていることを示唆しているようだ。 また、ブラックラップの下に重ねられた重厚なカモフラージュにもかかわらず、いくつかのディテールも確認できる。フロントエンドは大型キドニーグリルではなく、はるかに小さいグリルとシャープなヘッドライトが装備されており、次世代EVコンセプト「ヴィジョン・ノイエ・クラッセ」デザインを反映していることがわかる。 側面にはアウディ「Q7」のプロトタイプで見たものとよく似たフラッシュドアハンドルを装備。後部ではXMを彷彿させるリアスポイラーが確認できる。 今回はiX5のふたつのバリエーションを撮影。ひとつは、より大きなブレーキローターと真紅のキャリパーが装着され、パフォーマンス・バリエーションの可能性を示唆しているものだ。もうひとつのプロトタイプは、フロントに275/40-22、リヤに315/35-22の大径ホイールを履いており、ラグジュアリーまたはオフロード機能に重点を置いたバージョンと思われる。 X5次期型は、新型5シリーズやi5と同様に、中型高級SUVのICEバージョンとEVバージョンが同じプラットフォームを採用する。 今回捉えたプロトタイプはグリルが塞がれているほか、フロントフェンダーには充電ポートがあり、テールパイプも見えないことなどから判断すると、おそらくEVであることが濃厚だ。 BMWは、ICEとハイブリッドパワートレインを搭載した新しいX と、完全電動のiX5を提供する予定だが、トヨタと共同開発したFCEV技術を採用したiX5 Hydrogenのパイロットプログラムに続いて、新設計の水素燃料バージョンも登場すると予想されている。 第5世代X5/iX5の発売についてはまだ公式発表はないが、最新情報によると2027年モデルとして2026年夏にデビューするとのことだ。