日産、西川社長の辞任を発表(全文1)道半ばでバトンタッチ
自分も火の粉をかぶるという懸念はなかったのか
朝日新聞:朝日新聞の大鹿です。西川さん、そもそも論なんですけども、このSARの件でなぜそういう依頼をされたのかというのが1点と。 西川:なぜ依頼をしたかというね。 朝日新聞:なんで、ちょっとせこいというか、なんでそんなことをされたのかっていうのが1点と、もう1つは、去年ゴーンさんの問題が起きたあとに、ゴーンさんの不正、この問題を追及していくとひょっとしたら自分も火の粉をかぶるんじゃないかっていう、そういう懸念っていうのはなかったんでしょうか。ブーメランのように自分にも返ってくるような問題があるというように想定はされなかったんでしょうか。 西川:まず最初の部分、お答えをすると、ごめんなさい。これ、なんて言いましょうか、いろんなそういう手続きものってあるんですね。SARであったり、以前は、なんて言いましたっけ、【NESS、ネス 01:02:48】というストックオプションの仕組みだったんですね。で、だんだん職位が上がって忙しくなってくると、これが決していいとは言ってません、いいとは言ってませんが、なぜというご質問があったんでお答えをすると、やはり確実に、それこそルールどおりにやると、その中で例えばストックオプション、もともとのストックオプションでいくと行使できる日、できない日、それからその中でも大事な情報があって、この段階ではやるべきではないというようなこともありました。 そういう中で、私はやはり習慣として、もともと事務局として一番その仕組みを熟知してるところに、皆さんにお願いをすると、あるいはそこで、いつやればいいんでしょうか、いつだったらできるんでしょうかということを、本来であれば手続きの正確性を担保する意味でも任せておきたいという方向で仕事を進めていたと。それが依頼をするようなきっかけというか、対処になったというふうに私は見てます。
自分は分かっていないので調べてくれと
2つ目のご質問で、去年の段階でゴーン不正が見つかったときにどう見たかということですけども、やはり私から見ても、これ信じられないことがたくさんありました。ですから、まずここは不正を除去すべきだということを申し上げたと思っております。 今回、結果的に私が頼んだグレッグ・ケリー以下が本来のルールと違うことをやっていたと。私は実際に頼むこと、行為がいいか悪いかどうかは別にして、頼んでおりましたんで、その先がどういうことになったかまったく分かんないんで、そういう意味では彼らがやっていたことというのは、社内調査をしてもらって、これ私が頼みました。あるとこから先は自分は分かってないんで調べてくれと。そういう中でルール違反が見えたということですので、これはもちろん決して褒められたことではありませんけども、私が去年、非常に、去年から11月、12月等で発覚をしてきた、本当の意味での意図を持った不正ということとはまったく違うというふうに私では思っております。 以上です。 司会:では、どうぞ。 【書き起こし】日産、西川社長の辞任を発表 全文2に続く