日産、西川社長の辞任を発表(全文1)道半ばでバトンタッチ
ある意味区切りが付いたかなと思う
そういう中で、それからもちろん皆さんにご心配をお掛けいたしましたSARの件、これについても調査をして、その結果、やはり私が本来もらう分でなかった分についても返還をするということを申し入れさせていただいたところでございますので、ある意味区切りが付いたかなとは思っております。 そういう中で、そうは言っても私申し上げてきたとおり、できる限り速やかに指名委員会のプロセスを進めていただいて後継体制をつくるということですね。これはどこの段階で私がバトンタッチをするかというのは、やはり会社の状況、それからもろもろの出来事の中で判断をすべきだろうなと思っておりましたし、今でも思っております。そういう中で、今回はやや早いタイミングでございますけども、先ほど申し上げたとおり、ある部分のステップは踏めたと思っておりますので、取締役会の皆さんで議論していただいて9月と、今月ということで決めていただいたということでございます。 これから日産自動車、将来、隆々たる企業になっていってほしいというふうに思っておりますし、まず直近のところでは、やはり後継者が早急に決まって、そして私がやり残した仕事の1つでございますけども、やはり次の世代に確実に引き継ぐということもぜひ今年度、それから来年度で起こると、実施されるということを私は期待をしておりますし、次の世代のメンバーがこの日産をつくっていくという姿を私も見たいというふうに思っております。 また、ご案内のとおりルノーアライアンスと、ルノーとの関係も非常に大きな課題ではありますけども、ここは今後のメンバーに委ねることになりましたが、ぜひ日産自動車の独自性を維持しながらアライアンスを強化していくと、発展させていくという形でのステップに進んでもらえばいいというふうに思っております。 最後になりますけども、日産自動車はやはり日本が世界に誇る国際企業であると思っておりますし、また、今後の自動車産業の進化、大きな変化に耐えうる、その中でさらに発展をしていけるだけの力と人材と技術力というものを持った企業だと思っておりますので、あらためましてお客さまと株主の皆さんにお礼を申し上げるとともに、今後の日産自動車に変わらぬご支援をいただきたいということをぜひ申し上げておきたいと思います。 私のほうからは以上でございます。 司会:では少しご質問をお受けしたいと思います。どうぞ。2番目の人。