日産、西川社長の辞任を発表(全文1)道半ばでバトンタッチ
辞任までのプロセスを教えてほしい
日刊工業新聞:日刊工業新聞の【ワタナベ 00:55:57】と申します。よろしくお願いします。ちょっとわれわれの認識でも、近時表明って前もしていたと思うんですけど、7月以降でさらに何か表明したことがあったのかっていうところと、その後、辞任の要請があって、そのとき西川さんは二つ返事で答えたのかとか、辞任までのプロセスをちょっともう少し詳しく教えてもらえればと思います。 西川:これ、私もこの去年の事件以来、今年の、大きな節目でいうと新年度ですね。新年度で、それから経営会議メンバー一部変更しましたけども、そして5月に取締役会で決めていただいて、そしてそこから先、新しい指名委員会等設置会社に移行すると。で、4月、5月、6月と準備をして総会で認めていただいて今の体制になったということで、幾つかの節目がございました。 もちろんその前に、4月の頭に一番最初の節目として臨時総会を開いて、2人の元取締役を解任したということで、そこから始まって幾つかの節目がございました。もう1個さかのぼれば、ルノーとの関係が非常に悪化、悪化というか、ぎくしゃくした中で、SUBARUさんとあらためてやっていきましょうという合意をしたのが3月。いろんな節目がありました。 その中で前から申し上げてるとおり、私としては過去の部分の清算と、そしてルノーとの関係の修復と、それから業績の回復ということを念頭に置いて、そして新しいガバナンスの立ち上げということを念頭に置いて、これをとにかく進めるということが私の最後の使命であるということでやってきたわけですね。そういう意味でいきますと、この間、総会のときにも申し上げましたけども、あそこでとにかく普通の会社でやっぱり1年掛かるところをなんとか正味4カ月ぐらいでそういう体制にもっていったということが非常に大きな、私にとっても、区切りであったと思ってます。
どこでバトンタッチすべきか考えてきた
ここから先は、私としても、もちろん業績回復もありますし、それからルノーとの関係もありますし、それから次の後継体制もありますけども、ある節目で、あるけじめのところでバトンタッチをすべきであろうということで、どこでバトンタッチをすべきかなということは、実は私自身も考えてきた次第でございます。その中で非常に早ければ今の段階、あるいは、もしいろんなことでもう少しやらなければいけなければもう少しやるということ、それはタイミングとしてはいろんなことを考えておりました。 今回、特に社内調査が一段落をして、ここで次、次のステップというのは具体的に言えば損害賠償等、次のステップにいくということが一応できたということですね。それと、ご心配をお掛けいたしておりましたSARの件も一応調査をしてもらったということで、そこで決着をつけて、そしていくという意味では大きな節目であったと思います。 指名委員会のほうはやはり、私、立ち上がってから、今日どういうご説明があったかあれですけども、とにかく私のほうで早くやりましょうと。いろんな節目があるんですけども、スタートして、あるいは具体的な人選のプロセスが進んで、あるいは最終的に1人の絞られるといろいろあるんですけども、今回相当スピードを速めていただいて、今もう始まりつつあります。 そういう状態ですので、節目としては私がそういうことを仮に望んだとしても、そんなに後継に迷惑掛けないということかなということで、あるいは会社に迷惑を掛けないということでタイミングとして選んだということだと思います。 先ほど申し上げたとおり、その中でも残ってる課題というのは幾つかあって、もちろん業績は皆さんから見て第2四半期の様子で少しずつ良くなってきたなと見ていただけないとまずいと思ってます。それからルノーとの関係はこれからですね。もう1つは、後継体制ですね。ここについては、ここまできて急げばあと数カ月というところになってますんで、ここはいろんなやり方があると思いますけども、取締役会のほうでもご議論いただいて、それでは今のタイミングで、そして後継を急ぐということであれば、ここもご迷惑をお掛けしないでいけるだろうということで決めたということでございます。 司会:ほかの人はいらっしゃいませんね。はい。