日産、西川社長の辞任を発表(全文1)道半ばでバトンタッチ
日産自動車は9日夜、横浜市の本社で取締役会後に記者会見を開き、西川(さいかわ)広人社長兼最高経営責任者(CEO)が9月16日付で辞任することを発表した。 【高画質版】日産・西川社長が辞任へ「負の部分全部取り去れなかった」 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【高画質版】日産・西川社長が辞任へ「負の部分全部取り去れなかった」(2019年9月9日)」の会見開始時間に対応しております。 ◇ ◇
西川社長のコメント
司会:ではCEOの西川のほうから一言、コメントさせていただきたいと思います。座ったままで失礼いたします。 西川:いいですか。皆さん、すいません。遅い時間に申し訳ないです。座ったままで失礼させていただきます。すでにご案内のとおり、本日の取締役会で、私、9月16日付でCEO、代表執行役を辞任をすることにいたしました。まずは、社長在任中、皆さんに大変お世話になりました。まず感謝を申し上げたいと思います。 私が社長になって以降、やはり完成検査の問題、それからゴーン事件と、それから業績不振、残念ながら過去のうみが相当噴き出した時期でもありました。本来であれば全てを整理をして次の世代にお渡しするということであったわけですけども、これが全部やりきれずになった部分っていうのは大変申し訳ないと思っております。そういう中でも株主の皆さま、お客さま、それからもちろん取引先、従業員の皆さん、大変お世話になりました。まずは感謝を申し上げるとともに、負の部分を全部取り去ることができず道半ばでバトンタッチをすることをお許しいただきたいということを申し上げたいと思っております。 さはさりながら、今の状況を見ていますと、総会でも申し上げたかと思いますけども、やはりあそこで、段階で、新たなガバナンスを立ち上げて、そして新しい取締役会ができて、指名委員会等設置会社を移行したということは非常に大きな節目でしたし、そのあと、今回、これだいぶ時間が掛かりましたけども、社内調査が終わって、大きな意味で次のステップに進むというところでも、ある意味で大きなステップだと大いに思っております。ここから先、もちろん業績回復面に向けて進まなければいけないんですけども、ある部分、私が果たすべき宿題と言ってる部分の全部とは言いませんけども、ある程度道筋は付けられたのかなというふうに思っております。 業績にしても、おそらくこの第1四半期が底ということで、皆さんに申し上げたとおり、少しずつ回復をしていくという道筋に乗っておりますので、全体、経済環境厳しいですけども、パフォーマンスとしては改善に向かいつつあるということが、第2四半期の報告の中でも見ていただけるんではないかなというふうに思っております。