「僕がやらなかったら誰がやる」髪の毛に悩む人たちをウィッグカットで笑顔に!医療美容師が奮闘【アスヨク!】
都内にある珍しい美容室。 がん患者や脱毛患者などウィッグ専門の美容室です。 ウィッグカットやがん患者のケアなどを行うのは、医療美容師の尾熊英一(おぐま・えいいち)さん。 【画像】医療美容師として活躍する尾熊英一さん 医療美容師・尾熊英一さん: 人工毛ってツヤが出過ぎちゃったりするんです。(通常は)ツヤを出すように切るんですけど(ウィッグは)ツヤを消すように切らなくちゃいけないので。 髪の毛で悩む人たちのため、10年以上、ウィッグカットを続けています。 医療美容師・尾熊英一さん: 髪の毛を失った時の心理状態っていうのは、かなりつらいものがあると思うので僕しかできないお客さんがいるのであれば、僕がやらなかったら誰がやるんだろうって思うんです。 この日、お店を訪れたのは約20年間、ウィッグを使っているという女性です。 持参したロングヘアのウィッグが尾熊さんの手により、理想の髪型にカットされていきます。 女性は、「私も脱毛症になってから『ウィッグだから私はこれしか(髪型が)できない』という(諦めがあった)。ただ、こういった医療美容師と出会えて、おしゃれな髪型に私もできるんだって(思った)」と話した。 髪で悩む人達を、たくさん笑顔にしてきた尾熊さん。 きっかけは20年前、初めて知人女性のウィッグカットをした際、涙を流し喜んでくれた経験からでした。 医療美容師・尾熊英一さん: 全国からうちのサロンにお越しいただいていてやりがいや生きがいにはなっているんですけど、医療美容師をもうちょっと全国に広げていけたら、それが一番良い社会になれるんじゃないかなと思ってます。 医療美容師を全国に広め、髪の毛に悩む人たちを笑顔にするため、日々ウィッグカットをする尾熊さんの活動はあすも続きます。 (「イット!」11月20日放送より)
イット!