「ベストレースではないが、及第点かな」高木美帆、今季初の国際大会でV W杯開幕戦・長野大会へ弾み
◆スピードスケート 四大陸選手権 第1日(15日、青森・YSアリーナ八戸) 女子1500メートルで世界記録保持者の高木美帆(30)=TOKIOインカラミ=が1分54秒86で優勝を飾った。今季の国際大会初戦を制し、W杯開幕戦・長野大会(22~24日、長野市エムウェーブ)に弾みをつけた。佐藤綾乃(27)=ANA=が4位、小坂凛(22)=KHネオケム=が6位。男子1500メートルは野々村太陽(23)=博慈会=が1分46秒01で3位に入った。 【写真】イメージ激変!姉・菜那さんとモデルショット 高木が今季初の国際大会を好タイムで滑り出した。スタート直前にラインを踏んでいると指摘され「初めてだった。セーフティーにいった」というスタートながら最初の300メートルを全体トップの25秒25で通過。最後の400メートルも唯一の29秒台を記録した。1分54秒86で同走の2位・韓梅(中国)に1秒67差で優勝し「ベストレースではないが、及第点かな」と納得の様子だった。 欧州以外の国・地域で競う四大陸選手権は2020年に始まり、国内では初開催。22~24日にW杯第1戦、29日~12月1日に第2戦(北京)が行われる。複数種目に取り組む高木は3週連続でレースに挑むことへのコンディション面の懸念はあったが「長野に照準を合わせることを考えた時には滑りたいし、せっかく国内での国際大会なので」と参戦を表明。主戦場の1500メートルに絞って出場を決めた。 この種目は10月下旬の全日本距離別選手権で9連覇を果たした。だが、レース後は1分55秒40のタイムに「最低でも54秒(台)を出したい気持ちはあった」と悔しさをにじませていた。今季2戦目で1分54秒台を出し、昨季初戦から続く国内外の連勝を10に伸ばした。 次戦は長野でのW杯開幕戦。強豪の欧州勢も加わり、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンが本格化する。日本のエースは「ここから質を高めていく」と引き締めた。
報知新聞社