彫刻の森開館55周年記念事業が始動!「森の足湯」リニューアルをはじめ、舟越桂の展覧会など多彩な催し
彫刻の森美術館が、2024年8月1日(木)に開館55周年を迎える。 開館55周年の記念事業として、7月27日(土)の「森の足湯」リニューアルオープンを皮切りに、7月26日(金)からは展覧会「舟越桂 森へ行く日」が開幕、7月27日(土)から8月11日(祝)の期間は「温泉 A GOGO!開館ウィーク」としてさまざまなイベントが開催される。 【図を見る】「森の足湯」が新たな憩いの場へ生まれ変わる ■「森の足湯」がリニューアルオープン トラフ建築設計事務所と園田慎二建築設計事務所がデザインしたリニューアル後の「森の足湯」では、箱根の森の美しい景色を一望でき、鳥のさえずりや沢の流れ、風の音を感じながらゆったりとくつろげる。敷地内の源泉を利用した足湯に加え、手軽に温泉を楽しめる「手湯(てゆ)」や、車椅子にも配慮した席を新たに用意している。 さらに、勾配のあるランドスケープを見直し、段差を解消することで、隣接するカフェや多目的に利用できる休憩スペース「丸太広場キトキ」とともに、誰もが一層くつろげるエリアとして生まれ変わる。 また、色や表情が異なるさまざまな産地の15種類の石を並べ、石の質感を体感できる。彫刻の代表的な素材のひとつである石の迫力や魅力を身近に感じられるデザインとなっている。 ■彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」 本館ギャラリーでは、彫刻家 舟越桂(1951年~2024年)の展覧会を7月26日(金)から11月4日(振休)まで開催。本展は、55周年を記念した展覧会として、2023年3月に舟越桂さんに依頼し、企画と準備を進めてきた。2024年3月に舟越さんが亡くなられたが、最期まで展覧会の実現を望んだ作家の意思と、遺族の意向を尊重し開催される。遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの人物像で知られる彫刻家 舟越桂。生涯を通じて人間とは何かを問い続けた彫刻家の作品の変遷とその創作の源となる視線に迫る。 会期:2024年7月26日(金)~11月4日(振休) 会場:彫刻の森美術館本館ギャラリー 時間:9時~17時(入館は閉館30分前まで) 料金:Webチケット 大人1800円~、高校生以上1400円~、小学生以上600円~ ■「温泉 A GOGO! 開館ウィーク 」 リニューアルを記念して、7月27日(土)から8月11日(祝)まで「温泉 A GOGO! 開館ウィーク」と題して、期間中はさまざまなイベントが行われる。 7月27日(土)・28日(日)、8月1日(木)~4日(日) 「森の足湯」リニューアル記念「森の足湯の『素』プレゼント」 「森の足湯」をイメージした入浴剤・森の足湯の『素』を来館者にプレゼントする。 配布場所:美術館入口 7月27日(土) 古賀小由実ミニコンサート 彫刻の森美術館のCMソング「はてな と はてな で」を歌うシンガーソングライターの古賀小由実さんによるミニコンサートを開催。自然からのインスピレーションや場所の空気を自由に表現する柔らかな声と即興を交えたピアノで、リラックスした夏の昼下がりを過ごそう。 時間:14時~14時30分/会場:足湯前広場(雨天時:カフェ) 参加費:無料 7月31日(水) ガチャピン・ムック1日館長 「ポンキッキ」シリーズの人気キャラクター、ガチャピンとムックが1日館長として登場。 7月31日(水) ガチャピン・ムック森のミニコンサート ガチャピンとムックがみんなで一緒に楽しめるコンサートを開催。 時間:(1)11時~11時20分 (2)14時~14時20分 会場:足湯前広場(雨天時:カフェ)/参加費:無料(予約不要) 8月1日(木)~4日(日) 彫刻になろうよ 美術館の彫刻になりきって、ハイポーズ!彫刻と同じポーズをして写真を撮ることができる、来館者参加イベント。 時間:(1)9時30分~10時 (2)14時30分~15時 会場:円形広場(雨天時中止)/参加費:無料 8月1日(木) 55(ゴーゴー)ガイドツアーTheファイナル 彫刻の森美術館の野外彫刻を日々管理している学芸員による作品解説と、普段は見ることができない作品倉庫のバックヤードツアーで、彫刻の森の55周年の歴史を振り返る。さらに、開館当時のグランドデザインを手がけた彫刻家、井上武吉さんの作品や開館当時の彫刻の森美術館の様子も解説する。 時間:(1)10時~10時45分 (2)15時~15時45分/集合場所:円形広場 (井上武吉作品など屋外展示場を巡りながら屋外作品倉庫まで移動する) 講師:有田司さん(彫刻の森美術館学芸員・作品修繕担当) 定員:約30人/参加費:無料(予約不要) 8月1日(木)~4日(日) 「舟越桂森へ行く日」ギャラリートーク 開催中の展覧会「舟越桂森へ行く日」をより深く楽しめるよう、鑑賞者と展示室を巡りながら、作品や鑑賞ポイントを担当学芸員が解説する。 開催日: 8月1日(木)~4日(日) 時間: 11時30分~12時/集合場所:本館ギャラリー1階 定員:先着30人/参加費:無料 (当日9時より、本館インフォメーションで整理券を配布) 8月9日(金)~11日(祝) 片桐仁みんなの彫刻の森を作ろう! 片桐仁さんを講師に粘土を使ったワークショップを開催する(ワークショップの様子は、後日BSフジで放映予定)。片桐さんは、1999年「ヤングマガジンアッパーズ」の連載スタートをきっかけに、文房具や日用品、電化製品など、あらゆるものに粘土を盛るをコンセプトに、20年以上にわたり粘土作品を作り続けてきた。2015年から4年間、全国のイオンモールで開催された不条理アート粘土作品展「ギリ展」では累計約8万人を動員したほか、2019年6月には自身初の海外での個展「技力展台湾(ぎりてんたいわん)」を実現し、オリジナリティあふれる発想力や細部までこだわったクオリティの高さなどが評価された。また、映画・舞台・ドラマで使用する小道具の制作や、企業とのコラボ作品・デザイン提供など、粘土作品に限らずさまざまな創作活動も行っている。 時間: 8月9日(金)(1)13時30分~14時30分 (2)15時~16時 8月10日(土)(1)11時~12時 (2)15時~16時 8月11日(祝)(1)11時~12時 (2)13時30分~14時30分 会場:丸太広場キトキ/講師:片桐仁さん 参加費:1000円/定員:各回30人 参加方法:事前予約(Webサイトより申し込み。申し込みフォームは後日準備)