休日までスマホ漬け...日本人の「休めない脳」の正体
「働き方改革」の取り組みがスタートして5年、あなたの働き方は本当に変わったでしょうか。きちんと「休日」をとっていますか? 「休日」に、何をして過ごしていますか? 日本人は、「休むこと」も「休日の過ごし方」も下手であると、800社以上の働き方改革を支援してきた越川慎司氏は指摘します。 疲れにくい体を作るひねり運動の方法 世界のトップビジネスパーソンが実践している、仕事のパフォーマンスを上げる「休み方」とは、どのようなものなのでしょうか。 ※本稿は越川慎司著『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋編集したものです。
平日は仕事に追われ、休日はグッタリ
日本人は「休むこと」が下手な国民なのかもしれません。 日頃から、体力を削るように働いているため、週末が近づくと疲れが出て、土日はグッタリとしている......という人も多いのではないでしょうか。 平成26年版厚生労働白書によると、日本人の「休日の過ごし方」のトップ3は男女共に次の項目が占めています。 ①何となくスマホを見て過ごす ②動画やテレビを観て過ごす ③何もせずにゴロ寝で過ごす 仕事の疲れが蓄積して、週末は何もやる気が起こらないのかもしれませんが、日本のビジネスパーソンの多くは、身体と心を休めることに休日を費やしています。忙しい仕事から離れて、ボンヤリとできる時間を持つことが、「一番の休日の過ごし方」と考えている人が多いようです。 これに対して、欧米のビジネスパーソンの休日の過ごし方は、スポーツや趣味を楽しみ、友人や家族との時間を大切にする......といった傾向が見られます。 北米では、週末にバーベキュー・パーティーを楽しんだり、家族でキャンプに出かけたりするのが一般的です。ヨーロッパの国々では、サイクリングやハイキングなど、アウトドアのアクティビティが人気を集めています。 欧米のビジネスパーソンが友人や家族とアクティブで充実した休日を過ごしているのに対して、日本のビジネスパーソンは、「一人時間」を大切にしていることが、弊社クロスリバーの調査でわかっています。日本のビジネスパーソンには、「仕事の人間関係を休日に持ち越したくない」という思いがあり、コロナ禍を経験したことで、一人で過ごす時間に慣れたことも影響しているようです。