【プレビュー】神戸のリーグ連覇か、湘南の“トップ6狩り”コンプリートか | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは12月8日最終節となる第38節を開催。ノエビアスタジアムではヴィッセル神戸と湘南ベルマーレが激突する。
リーグ連覇に向け、首位ヴィッセル神戸がホームで今季最終節を戦う。そこで迎え撃つ相手は湘南ベルマーレ。順位こそ15位に沈むも後半戦は上位陣を立て続けに撃破している難敵とノエビアスタジアムで顔を合わせる。 1週間前に手にした執念の勝点1が、リーグ優勝に王手をかけた。前節は残留争いをする柏レイソルに苦戦を強いられ、1点のビハインドで迎えたアディショナルタイムにPKの絶好機が訪れるがエースの大迫勇也がまさかの失敗。首位陥落の危機に陥った。それでも、王者の底力はすごかった。その後もなりふり構わず攻め続け、90+10分に武藤嘉紀が同点ゴールを叩き込む。土壇場で積み上げた1ポイントが、最終節に勝てば文句なしの優勝という状況を作り出した。 2年連続の歓喜の舞台は整ったと表現していいだろう。クリムゾンレッドに染まるノエスタで戦う今季最後の90分は、すべてを出し切り集大成を披露する場となる。全員のハードワークをベースに堅く守り、鋭く攻める姿勢をキックオフからタイムアップまで貫くことが大事である。 勝ってシャーレを掲げる。神戸の思いはただ一つである。 湘南からすれば、易々と優勝を成し遂げさせるわけにはいかないし、そうさせない自信もあるはずだ。何より後半戦ではサンフレッチェ広島、町田ゼルビア、ガンバ大阪、鹿島アントラーズ、東京ヴェルディと“トップ6”から堂々と勝利。最終節で神戸も叩き、上位狩りをコンプリートさせたい。 山口智監督が掲げるスタイルの浸透が、その最大の理由であることは間違いないが、快進撃をけん引するのは若きエースである。2トップを組む、鈴木章斗と福田翔生はそろって前節・横浜F・マリノス戦で2ケタゴールに到達。いま自信をみなぎらせており、この大一番でも楽しみな存在である。 チームとしても勝てば12位まで順位を上げられる可能性があり、決してモチベーションは低くない。首位撃破でシーズンを締めくくれば、間違いなく来季への弾みとなる。 勝って優勝阻止へ。湘南は堂々とアウェイの地に乗り込む。