救急隊が経路誤り『ドクターヘリとの合流が約12分遅れ』搬送の60代男性が死亡 京都縦貫道での事故
京都府綾部市の京都縦貫道で軽乗用車同士が正面衝突する事故がありました。この事故でけが人を搬送するために出動した救急隊が、ドクターヘリとの合流ポイントへ男性を搬送した際、経路を誤り到着が12分遅れるトラブルがあったということです。この救急車で搬送した60代男性は搬送途中で心肺停止の状態となり、搬送先の病院で死亡が確認されました。 16日午前9時半過ぎ、京都府綾部市の京都縦貫道で、軽乗用車同士が正面衝突する事故がありました。この事故で68歳と20代の男性2人が搬送されましたが、うち68歳男性が全身を強く打って心肺停止の状態となりその後、搬送先の病院で死亡が確認されました。20代の男性も全身を打撲するなどして、重傷を負いました。 綾部市消防によりますと、救急隊が68歳の男性を事故現場からドクターヘリとの合流ポイントへ搬送した際、高速道路上にある合流ポイントへの入口を通り過ぎたため、次のインターチェンジでUターンする必要が生じ、合流ポイントへの到着が約12分遅れたということです。 男性は、救出直後はわずかに意識があったものの、救急車の車内で心肺停止状態となり、ドクターヘリに乗っていた医師が現場にかけつけて救急車内で救命措置を取りながら、ドクターヘリと合流する予定だったということです。 市消防は、到着の遅れと男性の死亡との因果関係については調査中としていて、「遺族をはじめ、関係者の皆様にご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。今後は指示の確認を徹底することなど、署員に対して注意喚起を行った」としています。