【ACL2】広島無傷4連勝で1次リーグ突破決める 途中出場から約50秒後に加藤陸次樹が決勝ヘッド
<アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2):シドニー0-1広島>◇7日◇東地区1次リーグE組◇第4戦◇オーストラリア・ジュビリー・スタジアム E組首位のサンフレッチェ広島が開幕4連勝で、2試合を残して1次リーグ突破を果たした。 4戦全勝で勝ち点12に伸ばし、決勝トーナメント進出条件となる各組の2位以内を決めた。 ホームで敗れた2位シドニーFC(オーストラリア)は通算2勝2敗。 試合は0-0で迎えた後半15分、途中出場したFW加藤陸次樹(27)が技ありのヘディングで決勝点をマーク。DF志知の左クロスをうまく仕留めた。出場から約50秒後、ファーストタッチでの大仕事だった。 守っても日本代表GK大迫敬介(25)が、相手の決定機に体を張ってことごとくセーブした。 守護神は「アウェーで難しい試合だったが、メンバーが変わった中でも、みんなが気持ちを見せたおかげで勝てた試合だった。リーグ戦で優勝争いをしている中で2連敗してしまい、今日はいい流れに持っていくためにも、勝たないといけなかった。この勝ちでいい雰囲気なったと思う。次の浦和戦に勝って、また優勝争いに入っていきたい」と喜んだ。 広島は9年ぶりの優勝を狙うJ1リーグで、3日にホームで京都サンガに0-1で敗れ、痛恨の2連敗。首位から2位へと陥落した。その直後にシドニーまで長距離移動し、中3日でこの日を迎えていた。 そのため、先発は大迫をのぞく10人を変更。今季限りで現役を引退するMF青山が主将マークをつけ、ピッチに立った。主力を極力温存した形となり、加藤やDF佐々木らは途中出場となった。 激戦を制した広島は、ACL2で最初の目標を達成したことで、残り3試合となったJ1リーグに専念できる。すぐに帰国し、今度は中2日で10日のアウェー浦和レッズ戦に臨む。 ◆ACL2 大会方式が一変されたACLE(エリート)と違い、下位大会にあたるACL2は従来のACL方式を継承。32チームが8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で東西各地区で1次リーグを行い、各組2位までがベスト16による決勝トーナメントに進出。決勝のみが一発勝負になり、優勝すれば来季のACLEの出場権が得られる。広島はシドニーFC、イースタン(香港)、カヤ(フィリピン)と同じE組に入った。