モンテディオ山形J1昇格ならず 3年連続プレーオフの壁…選手たちに渡辺監督「彼らの挑戦は誇りに思う」
◇明治安田J1昇格プレーオフ準決勝 岡山3-0山形(1日・NDスタ) 山形が3年連続でプレーオフの壁に阻まれた。序盤から岡山のハイプレスの前にパスミスを連発し、前半31分と34分に失点。後半9分にDF川井歩がラフプレーで一発退場になると、39分に決定的な3点目を奪われた。22年1回戦で3―0と快勝した相手に逆のスコアでリベンジされ、渡辺晋監督は「目標だったJ2優勝やJ1昇格は何一つ達成できなかった。現実は受け止めます」と語った。 夏に加入したFWディサロ燦(あきら)シルヴァーノが15試合8得点、MF土居聖真が15試合5得点と救世主になった。シーズン9連勝締めでつかんだプレーオフ初のホーム開催には1万8006人が詰めかけた。だがディサロは足を痛めて前半44分に退き、シュート数は4対14と完璧に封じられた。6月12日の天皇杯・相模原戦から続いていた公式戦の連続得点は21で止まったが、指揮官は「彼らの挑戦は誇りに思う」と選手を思いやった。 日本代表活動や天皇杯決勝の関係もあり、試合間隔が最終節から3週間も空いた。条件は相手も同じだが、土居は「試合勘で難しさはあった。1週ならまだしも3週ではだいぶ変わってくる」と正直に話した上で続けた。「来年はプレーオフじゃなくて優勝してJ1に行きたい。僕がもっと恩返しできるように」。山形市出身のエースは、まだ32歳。巻き返す時間は十分に残されている。(岩崎 敦)
報知新聞社