暗雲ただよう田中将大の去就 「安楽問題」より、あの“発言”が悪影響? 球団関係者が田中に伝えたいこと
民放のテレビ関係者はこう指摘する。 「ヤクルトと楽天は両球団の間で移籍が活発です。今オフも楽天の茂木栄五郎がヤクルトにFA移籍することが発表され、逆にヤクルトからはヤフーレが楽天に入団。今野龍太もヤクルトから楽天にトレードで復帰することが発表されました。当然、田中の状態についても両球団で情報交換しているはずです。ヤクルトは田中のファームの登板試合もチェックしているでしょうし、1軍で通用するレベルに達しないと判断したら獲得を見送る可能性がある。田中は36歳という年齢で今年1試合しか登板していないことを踏まえても、獲得の優先順位が高い投手でないというのが現実です」 ■ネットで広がった「安楽問題」原因説 当初は争奪戦になるとみられた田中獲得の動きがみられず、まさかの現役続行危機がささやかれ始めた。それとともに、ネット上で広まっているのが、「安楽問題」原因説だ。昨年オフ、後輩選手へのパワーハラスメント行為が発覚して自由契約になった安楽智大と田中は親しく、田中が配信したYouTube企画に安楽が出演したこともある。安楽のパワハラ現場に田中がいたとも報じられた。球団の調査で田中は不問とされたが、SNSなどで「安楽問題にかかわっていたかもしれない田中の獲得はマイナスイメージしかない」「若手への指導も期待できない」などの声が噴出。安楽問題が原因でどの球団も田中を獲得しないのでは、という見方が広がっているのだ。 だが、在京球団の編成担当は、「それは関係ないですね。田中と安楽の詳しい関係性はわかりませんが、憶測で判断してはいけない。ネットの情報に流されることはないですよ」と強調した上で、こう続ける。 「それより楽天を退団する際のコメントが気になりました」 田中は退団を決断した心境をメディアに聞かれた際、こう発言した。 「個人的に受けた印象としてはもう期待はされていないんだなと。やりがいというところを素直に感じられなかった」 「(楽天から)オファーをいただいたという事実はあるが、個人的には実質、居場所がないんじゃないかと受け取った」 先の編成担当は、長年過ごした球団を批判するようなこれらの発言が、「各球団の動向に影響しかねない」と言う。 「感情的になってしまったのかもしれないけど、ああいう発言はプラスにならないし、他球団も獲得しづらくなる。いろいろ思うことはあったかもしれないけど、我慢してほしかったですね」