かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文2)民営化前から行われていた
民営化の影響はないのか
NHK:民営化の影響などはあるんでしょうか。 伊藤:それはそういう形で直接、民営化と関係があったかどうかという形での検討はしていませんし、なんといってもわれわれができることは今あるシステムといいますか、体制の中で、これが一定程度続くことを前提にしてどういうふうにしたらいいかというふうに考えたので、別に民営化があったからこんなふうになったっていう直接的な因果関係は、少なくともそれほど顕著なものがあるとは思いません。 NHK:すいません。先ほど、委員会としてはさらなる調査は必要ないということだと思うんですけども、会社側にはさらなる、ほかの類型の調査などを求めるということはあるんですか。 伊藤:全契約調査っていうやつをやっておられますから、その中でそういう類型があり、そういう声があるなら当然やられるでしょうし、ほかの類型のものについてはもう一切何もしないっていうふうに会社もおっしゃっているわけではないと思いますので、必要なことは当然やられると思いますけど。 司会:ほか、いかがでしょうか。後ろから。
エリア上の特性はないのか
財界:『財界』の大浦と申します。この不適正募集に関してざっくりと2つの類型が見られるかなと拝見して思うんですけど、営業目標を逆手にとって、それを積極的に悪用してインセンティブを稼いでる人たちと、目標達成が困難で非常に困ってる人たちっていうの、大きく2つあるのかなと思うんですけど、それによってインセンティブを稼いだ人たちの地域性とかエリアだとか、どういう人たちが余計にそういったインセンティブを稼ぎまくっていたとかって、そういうエリア上の特性であるとか、例えば都市部に多い、過疎地に多い、そういった特性等については何かつかんでらっしゃるものっていうのは調査の中であるんでしょうか。お願いいたします。 寺脇:委員の寺脇でございますが、お答えいたします。私どもも当初はそのような傾向があるのではないかというような意識も持ちながら調査をしたんでございますけれども、結果的にはそういう特徴は認められませんでした。 財界:ということは地域、満遍なく同じような傾向が見られたということなんでしょうか。 寺脇:おっしゃるとおり、満遍なくというか、そういうことになりますとほとんどの人がやっているというような印象になってしまうのですが、そういうことではなくて、ごく限られた人たちがやっていたということは間違いのないところでございます。ただ、地域性は特性としてはなかったということでございます。 財界:インセンティブを稼ぎまくった一部の層がいたみたいな、そんな図式になるっていうことでしょうか。 寺脇:左様でございますね。 財界:ありがとうございます。 司会:ほか、いかがでしょうか。