かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文2)民営化前から行われていた
組織に強く根付いている風土では?
従いまして、特定事案の過去5年間の直近で起きて事象というよりも、むしろこれまで募集人業務に従事した人から幅広く、一度でもそういうような不適正募集に自ら関与した、あるいは周りで見聞きしたことがあると、そういうふうに捉えておりますので、かなり長期間、広範囲に捉えているという、その辺りを理解いただければと思います。そういった意味からすると、ちょっと組織的ということが評価になると思うんですけど、そういった数値からして、いつの段階でどういった事象が起きたのかということまではちょっと特定できないと。そこの限界があったことはご理解いただければと思います。 日本テレビ:そういう実態があったということかなというふうに捉えられてしまいますけれども、逆に言いますと直近5年ではなくて10年、20年の長きにわたってそういう風潮があったということは、組織にかなり強く根付いている風土ではないかというふうに捉えることができるのではないかと思いますけれども。 伊藤:量的なこととかそういうことを調査したわけではありませんけれども、調査の結果では、これはもう民営化前から同じようなことがあったというふうにいって構わないと思います。 司会:よろしいでしょうか。ほかいかがでしょうか。
特定事案調査はこれで十分か
NHK:NHKの【カワセ 00:38:02】と申します。アンケートなどで見ますと、今回会社側が調査している特定事案、乗り換え以外の部分でも不適切なケースがあったり、見聞きしたことがある人がいるということで、今回の会社側の特定事案調査というのが十分なものといえるのでしょうか。また民営化の影響などはあると考えられるんでしょうか。 伊藤:もともとこの不適正募集の中で非常に類型化しやすいといいますか、そういうことで乗り換え契約、しかも乗り換え契約が増えまして、それに伴っていろんな問題があったもんですから、今回はその入り口として乗り換え契約をやったわけですけども、それだけが不適正募集でないことはもう誰が見ても明らかですので、その中で不適正募集の原因や改善策を考えるのに必要な範囲でほかの調査も限られた、われわれにとっては限られた時間と態勢の中でやったと、こういうことで。 要は、今日、先ほど述べました対策、これを本当に実行すれば、別に乗り換え問題以外の不適正な募集も全て解決すると、こういうふうに思っているんで、今、またそれをあらためてなんか調査をたくさんやっていかなくちゃいけないというようなふうには私は考えていません。それから、え、なんとおっしゃったんですか。え?