〔東京外為〕ドル、158円台前半=米雇用統計を控えて小動き(10日午前9時)
10日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間の今夜に米雇用統計の発表を控え、1ドル=158円台前半で小動きとなっている。午前9時現在、158円04~05銭と前日(午後5時、158円18~19銭)比14銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は158円10銭台で始まった後、米長期金利の低下を背景に売りが優勢となり、米国時間の序盤には157円50銭台まで下落した。その後は米金利の持ち直しを眺め、終盤には再び158円10銭台を回復した。 東京時間の早朝も、米国時間の終盤とおおむね同水準で推移している。前日の海外市場の値動きは、米金利の上下動に沿って「ドル円はほぼ下にいってこい」(FX業者)となり、方向感を欠いた。米金利の上下動も「特段の材料はなく、ポジション調整が主体だったようだ」(大手邦銀)と指摘される。 東京時間は、日中は特にイベントもなく、日本時間今夜の米雇用統計の発表を待つムードが強まる公算が大きい。今夜発表される昨年12月の米雇用統計は、ロイター通信調べで非農業部門就業者数は15万4000人の増加が見込まれる。市場では「米経済が底堅いとの見方から、予想対比で上振れる結果が警戒されているのではないか」(同)との声が聞かれる。 ユーロも対円、対ドルで小動き。午前9時現在、162円73~74銭(前日午後5時、162円79~81銭)、対ドルでは1.0296~0296ドル(同1.0290~0291ドル)。