【ハイライト動画あり】シードの8校が激突、『桐蔭対決』は桐蔭学園が勝利。全国高校ラグビー大会 準々決勝
第3試合は大阪桐蔭(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)のAシード同士、『桐蔭対決』となった。大阪桐蔭は開始すぐに、WTB須田琥珀(2年)が相手のキックをチャージし、そのボールを押さえて先制のトライを挙げる。
3分にもFB(フルバック)吉川大惺が裏にグラバーキックを蹴り、そのボールからSH(スクラムハーフ)川端隆馬(3年)がトライを挙げて、14-0とリードする。だが、連覇を狙う桐蔭学園は焦ることはなく、ボールを動かし、16分にラックからPR石原遼(3年)がトライを返して7点差に迫った。
後半に入って桐蔭学園は、SO(スタンドオフ)丹羽雄丸(3年)がキックを交えてアタックを展開。2分にはSO丹羽がトライを挙げて同点に追いつく。7分にはSO丹羽のキックパスからWTB草薙拓海(3年)、16分にはSO丹羽のグラバーキックを、交替したばかりのCTB坪井悠(2年)がトライを挙げ、24-16とリードを広げた。
その後も、規律良くディフェンスした桐蔭学園は相手に追加点を許さず、そのままノーサイド。2大会連続の準決勝進出を決めた。今シーズン、初めて15人制で黒星を喫した大阪桐蔭は15人制での高校「3冠」を達成することはできなかった。
最後の第4試合は、Bシードの國學院栃木(栃木)とAシードの石見智翠館(島根)が対戦した。春の選抜では準決勝で対戦し、石見智翠館が勝っていた。
ディフェンスを武器とする國學院栃木は、前半4分に敵陣ゴール前5m付近の左中間ラックよりボールをつなぎ、最後はCTB根岸悠羽(2年)がトライを挙げて7点を先制した。その後は、スコアが動かないままハーフタイムを迎えた。
後半も拮抗した展開が続いたが、國學院栃木は武器であるモールで攻め込んで、17分にFL下境洋(3年)のトライで追加点を挙げた。石見智翠館はケガで先発を外れたキャプテンのNO8祝原久温(3年)も終盤に起用したがトライを奪えず敗退した。ディフェンスが光った國學院栃木が12-0で勝利し3大会ぶりのベスト4となった。