創業15年で年商100億突破「エコリング」桑田社長の生き方
買取専門は業界初だった
──買取専門は業界初だったんですね。 桑田社長:はい。買取専門店というのは、業界では最初、どこにもなかった。金プラ買いますとか、うちが最初です。お店も出したいという野望もあったが、僕が出さずによかったと思うのは、通常、ブランドリサイクルショップというのは、売り場があって、買い場がある。買い場と売り場を通常はくっつける。うちは売り場を捨て、買い場のみにしたから。売り場立地は関係ないわけです。ブランドリサイクルショップが売り場を捨てたっていうのは、考えられないですよね。 ──中古の化粧品も買い取るそうですが、売れますか? 桑田社長:我々の特色としては、これは買えます、これは買えませんということをしないんで、全部買う。こんなん売られへんやろって思う商品もある。でも、大丈夫、買うてから考える。これがコンセプト。化粧品の中古もインターネットで売ってます。メークさんとかがちょっと使いたいとか、需要があるんです。ぼろぼろの古着も、服のままでは売れないけど、ボタンだけ外して、ボタン1万個、残りはウエスにして売る、これで売れていくんですね。 ──古い高級ブランド品を新品同様にするメンテナンス技術があるそうですが? 桑田社長:グループ会社「エコリングリシャイン」で新品同様になります。買い取ったブランド品をクリーニングする会社で、研究を重ね、専用洗剤も開発し、新品のようになる独自のメンテナンス技術があります。 ──今後の未来像は? 桑田社長:現在、海外は香港、タイ、カンボジア、ドバイ、ウガンダ、フランスなどに出していて、ここからアメリカのロサンゼルス、ニューヨーク、そしてチリ、ここまで出して我々の世界進出の未来像がつくれると思っている。それはどういう意図があるかというと、我々が日本で24時間営業をしたところでまったく意味をなさない。地球は丸いですから、地球を8時間ずつ3分割した取引を行っていく計画です。地球規模の展開がエコリングにとって収益を上げるビジネススキームで、3倍の速度で企業成長していくと思っているんです。 ──現金1億円を還元するそうですが。 桑田社長:「ありがとう還元」をスタートさせました。これは予想以上に利益を出させて頂いたお客さまに利益を還元するというものです。今年は現金1億円をお返しします。 (文責/フリーライター・北代靖典)