そのイライラや不安、“脳の疲れ”が原因⁉️脳を休ませる「おひとりさまごはん」のススメ
著者メッセージ
これまで私たちは、がむしゃらに働くことが当然とされてきました。しかし、AI時代の今、人間には長時間労働ではなく、クリエイティビティが求められています。そのためには、ひらめきの力が必要なのですが、脳が疲れていると十分な成果を生み出せません。 高いパフォーマンスを発揮している一流と呼ばれる方々は、上手に脳を休ませています。例えば、私が留学していたイギリスのケンブリッジ大学の研究室では、ティータイムがありました。みんな忙しいはずですが、ティータイムの時間が来ると、作業を中断し雑談に花を咲かせるのです。こうしたオンとオフのメリハリがあるからこそ、脳が休まり、いい研究ができるのです。 みなさんもしっかりと脳を休めて、高いパフォーマンスを発揮してほしいと思います。
書籍紹介
『脳をしっかり休ませる方法』(三笠書房)
「必死に働いているのに、結果が出ない」 「休んでいるのに、疲れが取れない」 それは、もしかして脳が疲れているのかも。 一流のビジネスパーソンやクリエイターは、目一杯働いたら、あえてボーっとする時間をつくり脳を休ませて結果を出しています。 例えば、 ・短時間の仮眠で頭をスッキリさせる ・一人で美味しいものを食べて「幸せホルモン」を出す ・目の前の課題とは関係ないことをぼんやり考える ・寝る前に前向きに1日を振り返る といったことで脳を休めているのです。 脳科学者である著者自身も、1時間のジョギングのときにアイデアを思いついたり、意思決定をしたりしています。 生成AIの出現で人間にはクリエイティビティが求められる今、脳を休ませて最高のパフォーマンスを発揮する。 これこそAI時代の休息術!
著者紹介
■茂木 健一郎(もぎ けんいちろう) 脳科学者。1962年、東京都生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory)。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。屋久島おおぞら高校校長。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。脳活動からの意識の起源の究明に取り組む。2005年、『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。著書に、『頭は「本の読み方」で磨かれる』(三笠書房)、『クオリアと人工意識』(講談社)などがある他、IKIGAIに関する英語の著作が、世界31カ国、29の言語で翻訳出版される。2022年4月には、二冊目の英語の著作 The Way of Nagomi(「和みの道」)が出版された。