ミドル世代の「太っていても低栄養」/医師で作家・鎌田實の「鎌田式 究極の若返り健康術」
「鎌田式 究極の若返り健康術」<16> 前回述べた、若い人の低栄養とは違って、中年の人の低栄養の特徴は、カロリー過多とミネラルの不足。 【一覧】医師で作家・鎌田實の「鎌田式 究極の若返り健康術」 忙しいので、ついついラーメンや丼ぶり物など単品で食事を済ますことが多くなっていませんか。ラーメンや丼ものが続くと、糖質過多、タンパク質不足、野菜不足となります。特にカップラーメンには、前回お話ししたリンが多く含まれていて、骨粗しょう症の原因になるので要注意。 ・メタボリックドミノ 食べすぎと運動不足が原因で、筋肉が減って脂肪が増えてしまうと、基礎代謝量が減り、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。腎機能の低下から透析を受けることになったり、慢性心不全が起きて心房細動が起きたりしてくる。ドミノ倒しのように、いろいろな病気が起きてくるのです。 運動することと、野菜を多くとること、脂肪を減らしてタンパク質を摂ることが、この中年の低栄養には大事です。 ・こむら返り マグネシウムやカルシウムが足りなくなると、こむら返り等と言われる足がつる現象が起きます。激しい運動の後や、たくさん汗をかいた後急に冷えると、足がつりやすくなります。特に中年以降に多くなります。 ・マグネシウムの補充が大事 鎌田家ではオクラ水を飲みます。5本ほどのオクラのヘタを切り、切り口を下にしてコップ半分ほどの水に漬ける。10時間ほどしたら粘りけの増した水を飲みます。残ったオクラはごまあえ等にして食べる。オクラ水でも効かないときは、漢方が即効性があり、よく効きます。カロリー過多・ミネラル不足にご用心!