広島が右の大砲モンテロ獲得発表 メジャー通算21発 得点力不足解消へ「ベストを尽くす」
広島は8日、新外国人選手としてエレフリス・モンテロ内野手(26=ロッキーズ)と契約合意したと発表した。契約金40万ドル(約6120万円)、年俸85万ドル(約1億3000万円)プラス出来高払いで背番号は95に決定。メジャー通算205試合で21本塁打の長距離砲が、得点力不足のチームに新たな風を吹き込む。 「カープに入団することが決まり、感謝とエキサイティングな気持ちです。チームと素晴らしいファンのために、自分ができる限りベストを尽くします」 球団を通じ、新天地でのプレーを心待ちにした。今季はロッキーズで67試合に出場して打率・205、4本塁打、28打点。主に一塁を守り、三塁もこなせる新助っ人について、松田一宏オーナー代行は「パワーがあって、右方向にも大きいのが打てる。若いので伸びしろもあると思う」と期待を寄せた。 チームは今季、深刻な長打力不足に悩まされた。52本塁打は12球団最少。期待された助っ人のレイノルズ、シャイナーは、けがの影響でシーズン途中に退団。9月18日のヤクルト戦から10月1日DeNA戦にかけて12試合本塁打が出ない時期があり、9月に5勝20敗と大失速した要因の一つとなった。 球団は、モンテロがメジャーデビューした22年から調査を進めていた。日本で活躍する外国人選手は真っすぐと高めの球に強い特徴があり、M砲は球団の理想像と合致して獲得に至った。今後も新外国人の調査は継続する方針で、右打ちの外野手と、先発候補となる左腕の獲得を検討している模様。リーグ4位からの巻き返しに向け、戦力を整備する。 ◇エレフリス・モンテロ 1998年8月17日生まれ、ドミニカ共和国出身の26歳。14年アマチュアFAでカージナルス入団。21年2月にトレードでロッキーズ移籍。22年5月1日レッズ戦でメジャーデビュー。通算205試合出場のほか、21年初昇格の3Aでは22年から3年連続15本塁打以上。通算193試合で打率・314、52本塁打、171打点。1メートル90、106キロ。右投げ右打ち。