智弁学園 「甲子園で応援を」 グラウンド整備に協力・向阪さん /奈良
<センバツ2020> 智弁学園(五條市)のセンバツ出場が決まった1月24日、向阪徳男さん(78)=同市野原西1=は同校グラウンドで選手たちと一緒に吉報を喜んだ。野球部のグラウンド整備をボランティアで続けている。向阪さんは「毎日一生懸命練習しているのを見ているので頑張ってほしい。甲子園には応援に行きたい」と選手たちの活躍を楽しみにしている。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 30代になってから社会人の軟式野球のチームでプレーし、勉強して審判員にもなった。審判歴は約40年で、最後は県軟式野球連盟の五條支部理事長も務めた。10年ほど前から同市の上野公園野球場のグラウンドキーパーとして整備にも携わってきた。 智弁学園には以前から時々練習を見に来ていた。上野公園のグラウンドと同じ黒土で、「硬式は当たるとけがをするので、グラウンドの状態を良くしたいと思っていた」という。知人を通して整備を頼まれ、5年ほど前に智弁学園でもグラウンドキーパーを始めた。 週に3~4日、練習が始まる前に1~2時間かけて整備する。「レーキ」というネット状の道具を軽トラックで引いて円を描きながら、黒土をならす。2年ぶりのセンバツ決定後も向阪さんはいつも通り土をならし、選手を見ると、「頑張ってるか」と笑顔で声を掛けていた。【萱原健一】