【ライブレポート】sumika、櫻坂46、秦基博、フジファブリック、THE YELLOW MONKEYが豪華競演!『バズリズムLIVE』DAY2レポ
■『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』DAY2の模様は、8月23日に『バズリズム02』で放送! 【画像】一列に並ぶ櫻坂46 『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』Day2公演が、7月20日に東京・代々木第一体育館で開催。5組のアーティストが4時間超にわたって熱いパフォーマンスを繰り広げ、1万2,500人のオーディエンスを沸かせた。 冒頭、MCのバカリズムと市來玲奈(日本テレビアナウンサー)が登場。バカリズムから「皆さんこんばんわー! 2日目ですが今日も沢山の皆さんがお越しくださいました、ありがとうございます! さあ、これから5組のアーティストに演奏してもらいます! 盛り上がっていきましょう!」とDAY2の開会を宣言。 ■sumika 『バズリズム LIVE』の各アーティストの出演順は事前に明らかにされていない。観客は”NEXT ARITIST!”の案内で次に出演するアーティストを知ることになる。そしてこの日、トップバッターを告げるアナウンスが流れるや場内騒然。いきなりのsumikaの登場だ。今回で5回目の出演となり、今や『バズリズム LIVE』ファンにとってはすっかりお馴染みのアーティスト。片岡健太が「みんなと一緒に歩んできた記憶を掛け合わせた10年分を、35分に詰め込んで駆け抜けまーす!」と挨拶し、演奏したのはライブ鉄板チューンの「ふっかつのじゅもん」と「Lovers」の連打。これで会場を一気にsumikaモードに染める。3曲目の「ソーダ」では、キーボードの小川貴之がセンターでボーカルを披露。片岡は、アコースティックギターで小川の伸びやかな声を支える。 この日はTHE YELLOW MONKEYも出演する。sumikaは、2016年に大阪のFM802のTHE YELLOW MONKEYトリビュート企画『ラジヲカラ ウロコ』に参加している。「今日は大好きなイエローモンキーがいて、大切な場所があって。大切な人と大切な場所が掛け合わせた2016年に行われたトリビュートの曲を聴いてください!」と演奏したのは「TACTICS」。イエモン愛が詰まった演奏に、THE YELLOW MONKEYファンも温かく迎える。 最後の曲の演奏前に、片岡は10年続いた番組とライブを称える。番組は視聴率という数字、この日集まったオーディエンスも仕事や学校で数字と闘う毎日を過ごすことを憂い「あなたが今日このアーティストが好きだなと思って、『バズリズム02』という番組が好きだなと思ってここに足を運んできた気持ちっていう心の中にあるバズは、きっと数字では測れないと思うんです」と優しく呼びかける。「今日、皆さんが(sumikaを)探してくれた事が偶然ではなくて、こんな気持ちなんじゃないかなって想いを込めてラスト1曲、歌わせていただきます。偶然じゃなくて、この関係性に“運命”という名前を付けて歌って帰ります、ありがとうございました」と壮大なポップナンバー「運命」をエモーショナルに歌いきり、片岡が客席に向けて深々とお辞儀し35分のステージが終えた。 <セットリスト> 01.ふっかつのじゅもん 02.Lovers 03.ソーダ 04.TACTICS 05.Starting Over 06.運命 ■櫻坂46 続いては『バズリズム LIVE』初参加の櫻坂46。バンド系やシンガーソングライターが出演するDAY2のなかで、唯一のアイドルグループ。彼女たちがステージに登場するや、野太い響きの歓声があがり、ペンライトが一斉点灯。「承認欲求」「何歳の頃に戻りたいのか?」に合わせ、「オイ!オイ!オイ!」と雄叫びのようなコーラスを送る。 2曲を終えたところで山崎天は「今日初めて櫻坂を観る方もいると思いますが、櫻坂46の名前だけでも覚えていってほしいです!」と櫻坂初見の人にも丁寧に挨拶し「みんなでいっぱい声出して行きましょう!」と「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」へ。中盤にはワイヤーを使ったトリッキーなダンスパフォーマンスも披露され、オーディエンスを沸かす。 この日の東京は、最高気温が35℃を超え猛暑日。谷口愛季から「今日みたいな暑い日にピッタリな楽曲が、櫻坂46にはいっぱいあるので、来ていただいた皆さんに知っていただけるとうれしいです!」と「夏の近道」など、櫻坂のサマーチューンをセレクトした構成。続く「摩擦係数」では森田ひかると山崎天のWセンターで、激しいブレイクダンスを披露。「マンホールの蓋の上」は、この日出演するロックミュージシャンとシンクロか? と見まがうばかりのロックチューン。重量級のベースとドラムに歪んだディストーションギターが弾き出すヘビーなサウンドにがっつり対峙するメンバー。まるでロックのライブのような圧巻のパフォーマンスに客席も息を呑む。 ラストは、山下瞳月が初めてセンターを務める最新シングルの「自業自得」。山下を中心にフォーメーションの取れたキレッキレのダンスパフォーマンスで終始、会場を圧倒。最後はメンバー全員がステージ横一線に並び「私たちのライブが記憶に残っていたらとてもうれしく思います。またお会いできる日を楽しみにしています!」と全員が深々とお辞儀をしてステージを降りた。 <セットリスト> 01.承認欲求 02.何歳の頃に戻りたいのか? 03.なぜ 恋をして来なかったんだろう? 04.夏の近道 05.摩擦係数 06.マンホールの蓋の上 07.自業自得 ■秦 基博 バンド、ダンス&ボーカルと続いたあと、秦 基博はアコースティックギターを携えステージの真ん中に座る。まずは挨拶代わりと最初に歌ったのは「ひまわりの約束」。国民的アニメ『ドラえもん』の映画主題歌ということもあって、場内のあちこちで歌詞を口ずさむ声がきこえてくる。 「(バズリズムLIVEは)初回に出させていただいて以来10年ぶりです」と前の2アーティストに続いて立ったままの会場に気付き「今日はボクひとりの弾き語りです。ボクも座ってるんで、申し訳ないですから、皆さんも座ってください」と話すと、会場から笑いが漏れ、皆さん着席。弾き語りといっても、静かな曲ばかりでない。「多少盛り上がってるとこもみせないと」とアグレッシブなナンバー「キミ、メグル、ボク」で場内を盛り上げていく。 会場が温まったタイミングで「この方を呼ばない訳にはいきません」と、バカリズムと市來玲奈を呼び込む。2015年に秦が初めて『バズリズム LIVE』に出演した際、その日限りのユニットとしてバカリズムとコラボしたのが「ハタリズム」。この共演を機に2017年にはシングルまでリリースした。その曲がこれから演奏される『「いくらだと思う?」って聞かれると緊張する』。「こんなストロングスタイルのステージ出にくいよ」と戸惑いながら登場したバカリズムは「なんと20年ぶりに弾くキーボードだそうです」と新メンバー(!?)の市来アナを紹介。「では、我々の代表曲(1曲しかない)、やりますか?」と演奏に。秦はセンターでアコースティックギター伴奏、市来アナは下手(ステージ左)に、バカリズムは上手に立ちリードボーカル。なんだか3人が並ぶと、こんなフォークグループが普通に存在しているのでは? と思わせるほど、様になっている。 「ということでハタリズムから最後は秦 基博で、もう1曲歌います」とラストナンバー「メトロ・フィルム」に。歌詞に歌われる情景の一つひとつがオーディエンスの頭の中にが浮かび上がる。照明が秦を包み込み、教会のような光の演出のなか、どこまでも透き通るハイトーンボイスで会場の隅々まで響き渡らせた。 <セットリスト> 01.ひまわりの約束 02.在る 03.泣き笑いのエピソード 04.キミ、メグル、ボク 05.「いくらだと思う?」って聞かれると緊張する(ハタリズム) 06.メトロ・フィルム ■フジファブリック 4組目にステージにあがったのは2019年に続いて2回目の参加となる、2024年に20周年を迎えたフジファブリック。キーボードの金澤ダイスケがギターを持って3人のメンバーがフロントに並んで始まったのは「破顔」。先日、2025年2月をもって活動休止することを発表したあと、最初のステージとなったこの夜。それについてのコメントはこの日はなかったが、「破顔」はデビュー15周年の節目の年に発表した、バンドの現在と過去を歌い未来に向けて発信した決意の曲。メンバー3人がフロント一線に並んで、この曲を演奏したということこそが、フジファブリックからの答えであろう。 続いて「楽園」を演奏したあと、山内総一郎が『バズリズム LIVE』に10th Anniversaryおめでとうメッセージを伝える、「今日みたいなお祭りのライブに出られること本当にうれしく思ってます。お祭りということで、僕らのステージにもスペシャルゲストをお呼びしたいと思います」と真っ赤なギターを持ったバカリズムと市來玲奈が「どうも、フジファブリズムです!」とステージに表れる。フジファブリズムは2019年の『バズリズム LIVE』で結成された限定ユニットで、今回5年ぶりの再結成(!?)となる。山内総一郎が番組出演時にバカリズムが描いたイラストを大事に家で飾ってることを明かすと「もっと丁寧に描けばよかった(笑)」と後悔。「では聴いてください代表曲(こちらも1曲しかないが…)」と「Tie up」を演奏。1コーラス目をギターを弾きながらバカリズムが歌い、2コーラス目を山内。なんだかバンド然している。演奏が終わると「ぞうも、ありがとう!」とロックミュージシャン風にバカリズムは颯爽とステージを降りた。 「これからまだまだお祭り騒ぎだぜ! みんな準備はいいかい! 知ってる人も知らない人も、全員でひとつになろうじゃないか!」と「Feverman」に突入。祭り囃子とロックが融合した祝祭サウンド。山内の「両の手を振って返し/押して返し」のかけ声に観客は両手を左右に振って盆踊りのように盛り上がる。 最後に「『バズリズムLIVE』のような、お祭りを4日間も出来るスタッフの皆さんを本当に凄いな! と尊敬してます。次の曲で最後なんですけど、デカい花火上げて帰りたいと思います、心を込めて歌いたいと思います」と、今や邦ロックのスタンダードナンバーにもなった「若者のすべて」に。イントロが奏でられた瞬間、大きな歓声があがる。熱量の高いパフォーマンスに観客も心をひとつにしながら身体を熱くする。客席のあちこちから「ありがとう!」という声が飛び交う感動的なフィナーレとなった。割れんばかりの拍手のなか「ありがとうございました! フジファブリックでした!」と20周年を迎えたバンドはステージを降りた。 <セットリスト> 01.破顔 02.楽園 03.Tie up(フジファブリズム) 04.Feverman 05.若者のすべて ■THE YELLOW MONKEY 「僕が言うべきじゃないと思うんですが、バンドっていいですね~!」と、秦 基博、フジファブリックとのステージを終えたバカリズムが話すと場内大爆笑。「では本日最後のバンドです!」と次の出演アーティストを呼び込む。 『バズリズム LIVE』DAY2のトリは、結成35周年を迎えたTHE YELLOW MONKEY。菊地英二のドラムと廣瀬洋一のベース、ふたりのインプロビゼーションセッションで幕を開ける。ここにギターの菊地英昭、ボーカルの吉井和哉が入って「ソナタの暗闇」になだれ込む。間髪入れず演奏されたのは大ヒット曲「SPARK」。この時点で場内のイエモンファンは大熱狂。 「初めましての方もいらっしゃると思います。平均年齢58歳(笑)です。こうやって最後に立たせてもらって、皆さんに楽しんでもらえたらなと思ってますんでよろしくお願いしまーす!」と自分たちのファン以外にも挨拶。 「罠」は5月にリリースした10枚目のアルバム『Sparkle X』収録曲、「太陽が燃えている」は1995年リリースの大ヒット曲と、新旧の楽曲を織り交ぜながら演奏する。「今年結成35周年迎えることになりました、35周年と言ってますが実は一回解散してます。バンドっていろんなことが起きます。メンバー同士の絆、ファン同士の絆がある限り、出来るだけ続けていこうと思いますんで、40周年に向けて、初めての方も、これを機会に仲良くしてください(手を胸に置いて恥ずかしそうに笑う)」と会場から大きな拍手が寄せられる。「今日一緒に出演したアーティストの皆さんにもこの曲を捧げたいと思います。本当はsumikaのカバーを一曲やるべきなんだろうけど(笑)すいません! 次回!」と話し場内の笑いを誘う。「それでは皆さんも必ずいつかバラ色の日々が訪れることを!」と吉井の弾くギターが一閃。始まったのは2013年に実施したファン投票第1位に輝いた「バラ色の日々」。全員が拳を前後に揺らしながら、共に大きな声を出して歌う。 最後に、今日初めてTHE YELLOW MONKEYに出会った人に向けて吉井は「オジサンだけど、イイかなって思ったら聴いてみてください。日本の古いロックバンドも大事にしてくださいね(笑)」と話すと客席からは「オオー!」と熱いリアクション。日本のロックバンドの真髄を見せた素晴らしい演奏に、きっと新しいファンも増えたことだろう。「世界が平和でありますように! 皆さんが平和でありますように! サンキュー! グットナイト!」と、途轍もないほどスケールの大きなロッカバラード「JAM」を爆音で演奏。35分の短い時間だったが、着実に爪痕を残して4人はステージを降りていった。 <セットリスト> 01.ソナタの暗闇 02.SPARK 03.罠 04.太陽が燃えている 05.バラ色の日々 06.LOVE LOVE SHOW 07.JAM 『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』DAY2の模様は8月23日、『バズリズム02』で放送される。またHuluで独占疑似生&見逃し配信も行われる。 TEXT BY 大森みみ、石角隆行 PHOTO BY 山内洋枝 番組情報 日本テレビ『バズリズム02』 DAY2:08/23日(金)24:59~ DAY3:08/30日(金) DAY4:09/06日(金) Hulu 疑似ライブ配信日時 DAY1:09/13(金)19:00~(約3時間) DAY2:09/14(土)19:00~(約3時間) DAY3:09/15(日)19:00~(約3時間) DAY4:09/16(月・祝)19:00~(約3時間) 見逃し配信日時(全公演共通):各公演疑似ライブ終了後準備が出来次第~09/30(月)23:59
THE FIRST TIMES編集部