“ライト&ファスト”なハイクで絶景を満喫! 日光連山のパノラマも奥日光三名瀑も堪能できる2時間ちょっとの快適ハイクで心も身体もリフレッシュ
奥日光で自然を満喫! 気軽に楽しめる平坦なハイキングコース
今回訪れた奥日光は、都内から車で約2時間半の場所にある自然豊かなエリア。多彩なハイキングコースがあり、私が歩いたのは「光徳沼」「戦場ヶ原」「湯滝」を巡るルート。ほとんどの道が平坦かつ遊歩道が整備されているので、難易度はそれほど高くないものの見どころは満載です。 ガイドを務めてくれたのは、日光で少人数制アウトドアガイドサービスを提供する「Ametsuchi」の星野晃宏さんと由香理さんご夫婦。星野さんによれば、日光は日本でも初期に国立公園に指定され、長年にわたり自然が大切に保護されてきたため、貴重な動植物が多く見られるそうです。 スタート地点の「光徳駐車場」から最初のスポット、光徳沼までは徒歩約10分。歩きやすい土道が続きます。シューズのソールのクッション性がほどよく、街中のコンクリート上でもトレイルでも安定感があり、快適な履き心地です。 光徳沼は、湿原に囲まれた周囲約300メートルの小さな沼。紅葉の時期には赤く染まった山々が湖面に映る美しい風景が楽しめるそうですが、私が訪れたのは11月初旬。紅葉のピークは過ぎていましたが、黄色に染まった湿原と澄んだ湖面が織り成す景色も癒やされます。 次のスポット、戦場ヶ原までの道は、原生林の中を「逆川」に沿って歩く自然散策路。多様な植物や木々、清流の風景を眺めながら、マイナスイオンを浴びてリフレッシュできます。根上がりや落ち葉など滑りやすい箇所もありますが、シューズがグリップ力を発揮。安心して歩けます。 林のなかには幹にネットを巻かれた木があるのですが、これはシカの樹皮剥ぎから木を守るための対策なのだそう。奥日光にはシカが多く生息しており、シカが樹皮を食べたり角を研いだりすることで木が枯れてしまうという問題が深刻化しているそうです。 よく見ると、木の枝が集まり輪のようになったものが木から垂れ下がっています。これは「熊棚」と呼ばれる、ツキノワグマが木の上で枝についた実を食べた痕跡で、ここが熊の出没エリアであることを示しています。ただ、奥日光では熊による被害は一度もないそうですが、熊除けのアイテムなどもあると安心です。 原生林を抜け、逆川に架かる「さかがわばし」を渡ると、戦場ヶ原に到着です。