阪神の育成右腕ホセ・ベタンセスが自己最速161キロでフィーバー安芸に衝撃 藤川球児監督は支配下登録「十分ある」
来日1年目に異国で地道な努力を重ね、アピールに成功したベタンセスは「全ての変化球とかで全部ストライクを取ることで支配下になりたいです」と力を込めた。
V奪回を期す来季の1軍戦力に割って入るだけの力を見せてもらった。まだまだ磨けば輝きを増しそうな原石。『没頭』をテーマに掲げるキャンプの楽しみが、また一つ増えた。(新里公章)
■ホセ・ベタンセス(Jose Betances)
1999年10月17日生まれ、25歳。ドミニカ共和国出身。セナペック高から2017年に米大リーグ、アストロズとマイナー契約。ルーキーリーグ、独立リーグなどでプレーし、通算120試合登板で5勝15敗12セーブ、防御率7・57。今年1月にドミニカ共和国で開催した入団テストで合格し、育成契約で阪神入団。今季はウエスタン戦で25試合に登板し、1勝2敗、防御率4・18。最速161キロで、持ち球はカーブ、スライダー、シンカー、チェンジアップ。年俸300万円。右投げ右打ち。183センチ、102キロ。背番号「131」
★藤川監督は育成外野手、福島にも注目
藤川監督は大卒1年目の育成契約の外野手、福島にも注目していた。両軍の「9番・DH」で出場して4打数無安打だったが、2番・佐藤輝の話題を振られた指揮官は「いやいや、9番の福島選手を見てました。先頭打者が2回、得点圏が1回で、きょう9番がキーだったんだな。プレッシャーが相当かかっているんだなと思いました」と振り返った。支配下登録を目指す福島は「球児監督はすごくしゃべってくれて、いろいろなところで気を使ってくれる感じはします」と話した。
★昨年の秋季キャンプでは野口が支配下登録に
昨年の秋季キャンプ中には、当時入団1年目で育成外野手だった野口が長打力で猛アピールを続け、支配下選手契約を交わした。打撃練習を見た岡田前監督がリストの使い方を高く評価し、キャンプ初日に昇格を即決。大卒2年目の今季は26試合出場し、打率・189、5打点だった。ベタンセスもアピールを重ね、〝タイガースドリーム〟をつかみ取るか。
◆ベタンセスについて、バッテリーを組んだ阪神・栄枝「だいぶ気合が入っていた。でもいつも通りですよ。ファームで160キロ出しています。(速球は)ちょっと捕るのが怖いくらいです」