会場では凄まじいブラジルコールで…

【警告】日本＝南（71分） ブラジル＝ローレン（３分）、マルタ（44分）【退場】なし（25分）【MAN OF THE MATCH】谷川萌々子 写真：金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影)

［パリ五輪GS第２戦］日本女子 ２－１ ブラジル女子／７月28日／パルク・デ・プランス 【画像】なでしこJのブラジル戦出場15選手＆監督の採点・寸評。谷川は圧倒的高採点、田中は決定機を決め切れず… 　日本女子代表は現地７月28日、パリ五輪グループステージ第２戦でブラジル女子代表と対戦し、２－１で逆転勝利を収めた。 　相手に押し込まれる展開のなか、56分に一瞬の隙を突かれて先制される。その後も守勢に回る時間が長かったが、80分に途中出場の谷川萌々子が、流れを引き寄せる圧巻のパフォーマンスを披露した。 　谷川が右サイドからの仕掛けでペナルティエリア内での相手のハンドを誘い、90+２分に獲得したPKを熊谷紗希が決めて同点とすると、その４分後には谷川が決勝点。敵陣で相手のパスミスに反応した19歳がダイレクトで右足を振ると、ロングシュートがGKの頭上を越えてゴールネットを揺らした。 　このまま終了し、なでしこジャパンが貴重な勝点３を獲得した。 ▼なでしこジャパンのチーム採点「6.5」 　会場では凄まじいブラジルコール。サポーターに背中を押されるように攻勢を強めた相手に対し、スペイン戦と同様、日本は押し込まれる展開となった。 　それでもなでしこジャパンは、組織的な守備でなかなか相手にシュートを打たせず。３バックの南萌華、熊谷、高橋はなが適切な距離感を保ち、ブラジルに簡単にスペースを与えなかった。 　なかでも南の出足の速さが際立ち、何度もインターセプトしてカウンターに繋げたプレーも好印象だった。 　中盤の選手はボールを持つとすぐさま相手に囲まれ、ボールロストするなど思い通りにいかず。田中美南は再三の決定機を決め切れず、試合後は悔しさを露わに。この試合で露呈した課題としっかり向き合い、次の試合に活かしたい。 　そして、この試合で救世主となったのが谷川。同点弾をもたらしたPK獲得に加え、劇的な決勝弾。出場時間は短いが、これだけの活躍を見せられれば文句なしのMOMだ。 取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部） ※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定する試合の最優秀選手。 ※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。