戦力アップ失敗!? J1、夏の補強評価ランキング11~20位。最下位となってしまったのは…
13位:ガンバ大阪
【IN】 • 林大地[シント=トロイデン(ベルギー)/新加入] 【OUT】 • 今野息吹[愛媛/期限付き] • 中村仁郎[松本/期限付き] • 杉山直宏[千葉/期限付き] • 唐山翔自[熊本/期限付き] • 坂圭祐[栃木] • 山本理仁[シント=トロイデン(ベルギー)/完全移籍] 優勝を争う他クラブに比べて動きが少なかったガンバ大阪だが、林大地の復帰は戦力アップにつながるだろう。ストライカー陣のゴールが少ないガンバにとっては願ったり叶ったりの補強となる。ディフェンスラインの背後を取ることも、攻撃の起点となることも、ビルドアップの出口になることもできる。プレッシングの巧さと強度も併せ持ち、しっかりと守備でも貢献してくれるだろう。 補強が林のみだったのは、現有戦力への信頼と捉えることができるだろう。半田陸と三浦弦太の負傷離脱は痛手だが、それでも残された戦力で戦えるという判断を下した。 試合のテンポを制御しながら相手を動かしてボールを前進させる。戦い方の性質上、他のチームに比べるとガンバは消耗が少なく済んでいる印象がある。一方で直近4試合はすべて引き分けと、勝ち切ることができないのも事実だ。リーグ最少タイの22失点を記録する堅守があるからこそ、林を加えた攻撃陣の活躍が終盤戦の鍵を握ることになるだろう。
14位:湘南ベルマーレ
【IN】 • ルイス・フェリッピ[OFIクレタ(ギリシャ)/新加入] • 上福元直人[川崎F/新加入] 【OUT】 • 柴田壮介[いわき/期限付き] • 富居大樹[水戸/期限付き] • 杉岡大暉[町田/期限付き] • ディサロ燦シルヴァーノ[山形] FC町田ゼルビアに期限付き移籍した杉岡大暉は、畑大雅の台頭もあって出場機会を減らしていた。畑が復帰し、小野瀬康介も左ウイングバックでプレーできることを考えると、杉岡の移籍は納得できるものだが、チームにとって痛手であることも間違いないだろう。湘南ベルマーレには、これまでに積み上げてきたものがあり、それがここのところの好成績につながっている。これが夏の補強が少なかった理由の1つでもあるはずだ。 GK上福元直人の加入は驚きだったが、チームとしてボール保持の局面をさらに突き詰めていくという補強の意味は理解できる。しっかりと最後方からボールをつなぐことのできるGKの存在により、湘南はピッチ上で常に+1を作り出すことができるようになった。センターバック(CB)の押し上げやポジションの取り直しのための時間を作る意味でも、上福元の加入は大きな意味がある。 ルイス・フェリッピの加入は、シンプルに高さをもたらすものとして、クロスのターゲットマンとして期待がかかる。人数をかけながら丁寧に押し込むことができるようになった今だからこそ、フェリッピの高さが活かされる場面も多くなるはずだ。明確なターゲットができることで、ルキアンや鈴木章斗、福田翔生といった他のFWの得点チャンスも広がる。あと1歩のところで勝利を逃すことが多い湘南だからこそ、新たな切り札への期待は大きくなる。