戦力アップ失敗!? J1、夏の補強評価ランキング11~20位。最下位となってしまったのは…
16位:サガン鳥栖
【IN】 • 今津佑太[甲府/新加入] • 寺山翼[FC東京/期限付き] • 久保藤次郎[名古屋/期限付き] • ジャジャ・シルバ[FC東京/期限付き] • 西矢健人[藤枝/新加入] • 清武弘嗣[C大阪/期限付き] • ヴィキンタス・スリヴカ[PASラミア1964(ギリシャ)/新加入] 【OUT】 • 河原創[川崎F] • 横山歩夢[バーミンガム・シティ(イングランド)] • 手塚康平[柏] • 長沼洋一[浦和] • 菊地泰智[名古屋] • 河田篤秀[群馬] • 樺山諒乃介[群馬/期限付き] • 長澤シヴァタファリ[水戸/期限付き] 川井健太監督の解任や主力の相次ぐ移籍など、最も苦しい夏を過ごしたチームの1つがサガン鳥栖だろう。菊地泰智、長沼洋一、河原創、横山歩夢の移籍は大きな痛手になる。特に崩しの切り札として地位を築いていた横山の海外移籍が鳥栖の攻撃力低下につながっているように映る。 その一方で、新戦力も迎え入れている。清武弘嗣の加入は、攻撃のテコ入れとして大きな存在感を放ってくれるだろう。ヴィキンタス・スリヴカは組み立てからフィニッシュに絡む局面で特徴を発揮できる。寺山翼は中盤のつなぎ役として、ジャジャ・シルバはドリブルで打開できる存在として、菊地や横山が抜けた穴を埋める存在になり得る。 リーグワーストの57失点を喫している守備陣にも手を入れ、今津佑太がヴァンフォーレ甲府から加入。久保藤次郎や西矢健人もすでに新天地デビューを果たしている。主力が抜けたポジションには新戦力が加わったが、不安を残すのは連係面だ。監督交代後もチームとして多くの課題を残しており、新戦力をどう組み込んでいくかも整理する必要がありそうだ。
17位:川崎フロンターレ
【IN】 • 河原創[鳥栖/新加入] • 山口瑠伊[町田/期限付き] • セサル・アイダル[レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)/期限付き] 【OUT】 • 大南拓磨[OHルーヴェン(ベルギー)/期限付き] • 上福元直人[湘南] • 永長鷹虎[宮崎/期限付き] 徐々に調子を取り戻しているようにも見える川崎フロンターレだが、第29節の北海道コンサドーレ札幌戦では脆さも見せており、上昇気流に乗ったとは言い難い。カウンターを受けてピンチを招くシーンが多くあるのが不調の原因の1つで、トランジションの多さが目に付く。 河原創の加入は、解決策になり得る補強となるかもしれない。サガン鳥栖から加入した河原は圧倒的な運動量を誇り、ネガティブ・トランジションで強みを発揮できるタイプのMF。サイドバック(SB)が上がったスペースを埋める走力や、ボール保持でも安定したクオリティを見せてくれる。 大島僚太が長期離脱から復帰したものの、9月に開幕するAFCチャンピオンズリーグエリートも組み込まれる過密日程を戦ううえで、2季連続フルタイム出場という鉄人ぶりを見せる河原の加入は心強い。