失敗しない「夏のカーディガン」の着こなし→若作りの「はっぴ」はやめとこう
効きすぎたエアコンの冷気に負けない薄手のサマーカーディガン。シャツアウターやサマージャケット同様、今から着用可能な「夏のはおり物」として活躍します。「畳んでバッグに収納」という扱いやすさも便利ですよね。 【写真】中年男性が夏にカーディガンを着るなら、「透けるほど極薄の生地」がお勧め そんなサマーカーディガンですが、着こなしや選び方によっては違和感だらけに。というのも秋冬のカーディガンとは、生地の厚みが変わるため、着こなし方のコツも変わってしまうものだから。 失敗しないサマーカーデの取り入れ方について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
■合わせるインナーを意識しよう 秋冬の地厚なウール地のものとは異なるサマーカーディガン特有のポイント。それは「インナーの膨らみによって、フォルムが崩れやすい」ということ。 Tシャツよりもボリュームが出やすい襟シャツでは、生地が極薄のサマーカーディガンに影響を与えるのです。襟シャツは、秋冬の地厚なカーディガンに合わせましょう。 極薄だからこそサマーカーディガンには、Tシャツを選びます。そして、Tシャツの生地感にこだわりましょう。というのは暑いときに脱ぐことも想定されるため、「下着のように見えない生地感」を選びたいのです。 具体的には「肉厚なストレッチ生地」を探してみてください。ストレッチが利いた肉厚な生地感は、たとえ無地であったとしても部屋着Tシャツと異なり存在感を出し、きっちりした印象を与えるからです。
また最近の定番であるオーバーサイズはおすすめですが、カーディガンのフォルムとの兼ね合いもお忘れなく。 カーディガンのアームホールにたいしてTシャツのアームホールが大きすぎる場合、二の腕まわりのフォルムが崩れてしまいますので要注意です。 ■難易度が高い「半端袖」は避けよう 最近は少なくなりましたが、今でも5分袖・7分袖といったサマーカーディガンを、ときおり見かけます。ただし、寸が足らないような印象に見えるリスクもあるのです。 10~20代が羽織る分にはカワイイ印象に仕上がりますが、中年男性だと本人の雰囲気によっては「お祭りで着るはっぴ」のような違和感しか残りませんよね。 手首を見せる着こなしは、こなれて見せるテクニックなのですが、フルレングスのカーディガン袖をたくし上げる工夫とは別物だからです。サマーカーディガンは、フルレングスのものを選び、袖をたくし上げることをおすすめします。 サマーカーディガンを、大人っぽい印象に仕上げるコツは、「合わせるインナーの厚み」と「袖丈」にあったのです。利便性のあるサマーカーディガンを、この夏、試してみてください。 ■ 森井良行 もりいよしゆき ■著者プロフィール: 森井良行(もりい・よしゆき) エレガントカジュアル 代表取締役 20代後半から40代の男性のファッションを「エレガントカジュアル」でワンランクアップさせる「服のコンサルタント」。 街のセレクトショップを歩き、顧客に試着を繰り返してもらいながら、その人に最も似合う服を探していく独自の「買い物同行」は9割以上の高い満足度を誇る。ツイッター「@elegant_casual」
森井良行