滋賀県の観光地、客数ダントツ1位は「ラ コリーナ近江八幡」 【10位まで順位表付】
滋賀県は、2023年に県内を訪れた観光客の統計調査結果(確定値)を発表した。観光入り込み客数は前年比10・7%増で、新型コロナウイルス禍以降初めて5千万人台まで回復した。県内観光地別の客数調査では「ラ コリーナ近江八幡」(近江八幡市)が409万人で、8年連続のトップ。1施設だけで400万人を超えるのは調査開始以来初めてという。 【一覧表】滋賀の観光地、客数ベスト10は 県全体の観光消費額は前年比13・2%増の1717億円。観光入り込み客数は5032万人で、コロナ禍前の19年と比べると約9割の水準まで回復した。新型コロナが感染症法上の「5類」に移行し、祭りやイベントが通常開催に戻ったことや、全国旅行支援による需要喚起の効果がみられたという。ただ大都市部の観光地に比べてインバウンド(訪日客)の回復が弱く、外国人客数は19年比約3割減の44万人にとどまった。 観光地別の客数は、菓子製造販売のたねや(近江八幡市)が手がける「ラ コリーナ近江八幡」が突出して多く、多賀大社(多賀町、180万人)、黒壁ガラス館(長浜市、170万人)、めんたいパークびわ湖(野洲市、104万人)、道の駅妹子の郷(大津市、83万人)が続いた。 市町別では大津市(1047万人)が最多で、近江八幡市(644万人)、長浜市(594万人)が続いた。コロナ禍前と比べると観光客数が大きく減少する市町が多い中、めんたいパークが好調な野洲市は19年比で1・5倍に増加した。 24年の観光入り込み客数については、宿泊者数が増加傾向にあることを踏まえると、コロナ禍前に近い水準まで回復が見込めるという。ただインバウンドの戻りが遅いのが課題で、県は「2025年の大阪・関西万博も見据えて観光キャンペーンを強化していく」としている。