大型バルーン誤って上空に放出 落下の恐れ、注意呼びかけ 姫路城のライトアップイベント準備中
姫路城三の丸広場(姫路市本町)で開催中のライトアップイベント「鏡花水月」を巡り、27日午後4時半ごろ、スタッフが会場設営中にヘリウムガス入りの大型バルーンを誤って上空に放った。上空数千メートルに上がり、今後、地上へ落下する恐れがあるとして主催者側が注意を呼びかけている。 【写真】開催中のライトアップイベント「鏡花水月」。大型バルーンを月に模している 主催する姫路観光コンベンションビューローが同日午後9時すぎに発表した。 バルーンは直径2・3メートルの塩化ビニール製。発光ダイオード(LED)電球を内蔵し、ロープや金具も付いて総重量は3キロになる。 内部のガスは無毒・非可燃性で、落下時はパラシュート状になりゆっくり降下すると考えられるが「線路や車道上などに落ちると危険」としている。 同イベントは22日~12月11日の毎晩開き、複数個の月を模した大型バルーンをロープで固定し、地上15メートルほどに浮かばせる。毎日午後に設営、夜に撤去を繰り返している。 同ビューローによると、企画運営を受託する事業者のスタッフがバルーンを保管場所から設置場所へ移す際、固定に用いていた2本のロープのうち1本が正常に留まっておらず、もう一方のロープを外して手を放した途端、飛んでしまったという。スタッフは1人で作業していたといい、同ビューローの担当者は「今後、安全対策をして複数名で作業することを徹底する」としている。 同ビューローTEL079・280・8883