関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文5)できる限りのことはした
すべて時効になっているということか
東洋経済新報社:それはすべて時効に掛かっちゃってるっていうことでしょうか。 司会:先ほど委員長が申し上げましたのは、さまざまな種類の、刑法、会社法上の贈収賄だとかの中に時効に掛かっている、時期的に時効に掛かっているというものもあります。ただ、先ほど申し上げた刑事が難しいという話についてはいろんなファクターがあろうかと思っています。そもそも贈収賄、そういった、なんの意図があったのかということに関して、われわれさまざまなファクターから頑張って推察はしているんですが、肝心要の森山さんという方がすでにお亡くなりになってしまっていること、じゃあそれをどういうふうに受け取ったのかというような受け取り側の意思、そういったことの立証の困難性だと。 ただ、しかしながら決してわれわれがそれで、刑事事件が認定していないからといって、それがもちろん正当だと言っていることではなくて、さまざまな形で不適切性、不正常性はしっかり指摘させていただいているつもりでございます。 東洋経済新報社:ありがとうございます。 司会:ほかに。じゃあ正面の方、どうでしょうか。どうぞ。
人事介入の具体例を実名含めて知りたい
福井新聞:すいません、福井新聞の【カワカミ 02:10:30】です。お願いします。人事介入の話にちょっと戻るんですけれども、関電への人事介入というのはいつごろから何件ぐらいあったんでしょうか。また、恫喝の中で、おまえを首にしてやるみたいな発言もありましたが、実際にそういった首になった方がいるのか。あと、こういった人事介入で、もし何か実名の方お名前を出せていただけたら知りたいんですけども。 司会:すいません。やはり人事のところはお手元の調査報告書79ページから80ページのところにございまして、非常に人事介入とはいっても、さまざまなファクターで人事決まるもんですから、具体的にこの人がこう、あの人はこうというふうに書いているわけではないんですけれども、例えば79ページに書かせていただいているように、森山さんが非常に高く評価している役職員について、その役職、要は担当しているような役職の方にとどまらせるように働き掛けたりだとか、そうした方の異動について厚遇するように働き掛けるようなこともあったというようなことをヒアリングの端々から集めて、認定できたのがこの辺りと。金品と違ってなかなか形がない、さまざまな意図が入り込むところから、少しこういった認定になっていることはお許しいただければと思います。 福井新聞:ですと、時期とか件数はちょっと分からない。 司会:なかなか難しいところでございます。 【書き起こし】関電の金品受領問題 第三者委が会見 全文6へ続く