「どんなチームだったか」大岩剛監督は“最後の質問”に答えられず、たまらずロッカーへ。涙をこらえながらも振り絞った言葉「彼らのサッカー人生に少しでも...」【パリ五輪】
「U-23の選手だけでやれたのはすごく価値がある」
パリ五輪を目ざしてチームが始動してから2年半。大岩ジャパンの長い旅が終わった。 U-23日本代表は現地8月2日、パリ五輪の準々決勝でU-23スペイン代表とスタッド・ドゥ・リヨンで対戦し、0-3で敗戦。ベスト8敗退となった。 【画像】東京大会に続き、またしてもスペインが高い壁に…U-23日本代表はベスト8でパリ五輪を終える|パリ五輪 準々決勝 U-23日本 0-3 U-23スペイン 試合後、記者陣の前に姿を現した大岩剛監督の言動からもその悔しさ、チームへの思いが伝わってきた。 「悔しいですね。ただ選手もスタッフもよくやってくれたと思います」 こう切り出した指揮官は、グループステージを3戦全勝で勝ち上がり、決勝トーナメント初戦でスペイン相手に散った今大会をこう振り返った。 「我々は多少、評価が低い中で入ってきて、勝つことによってね、いろんな注目があって、その中でそれに流されずにぶれずにやれたっていうのは自信にもなった。賛否あると思うんですけど、U-23の選手だけでやれたのはすごく価値があることだと思う。負けたっていう事実があるので、それが選手にとって自信がどこまでついてるのかわからないんですけど、是非、今後の彼らもサッカー人生に少しでも頭に残ってるような大会であり、チームであったら嬉しいなとは思いますね」 大岩監督は徐々に言葉を詰まらせ、涙をこらえながら答えていく。最後、「監督にとってどんなチームだったか」と質問された瞬間、答えることができず、たまらず駆け足でミックスゾーンを去り、ロッカールームに戻っていった。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
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